12月5日(月)午後3時 東京文化会館小ホールにてアンサンブルシリーズの会場練習が始まった。
トゥリーナのピアノトリオ第1楽章のテンポの変化の確認、第2楽章は8分の5拍子なのだが今一つ呼吸が合わず3回目でようやくすっきり。久しぶりのデュオだった陽子は珍しく緊張してか第3楽章の途中、入ってくる所を間違えたり…ラヴェルのピアノトリオは客席で聴いていたステージマネージャーその他の人達がピアノの音が大きすぎて弦楽器の音が全然聴こえないと言い、演奏者の位置を変えたりピアノの音をコントロールしたり。ピアノがフルコンサートピアノだし、音はものすごく広い音域にまたがっているし、音の数も多いから余程のコントロールが要る。特に弾いてみたかった曲なのに上手くいかなかったらどうしよう… 会場練習は通常5時で切り上げるのだが、6時までかかってしまい胃が少し痛かった。
7時開演。覚悟を決めて舞台に。
トゥリーナの夜明け、ピアノトリオと進むうちに少し落ち着いてきた。プーランクのフルートソナタは陽子に寄り添って弾けばうまくいくと思っていた。案の定、会場練習の時と違って陽子は陽子ワールドを拡げていく。第3楽章、少し速いかなと思ったがミスもなく終えた。後半はラヴェル。ハバネラ形式の小品を石突美奈ちゃんと。そして最後にピアノトリオ。難しい和音でのメロディラインも滑らかに歌えて、まあまあかなと。
拍手は多かった。お客様もお蔭様で400人ほど入っていた。
アンコールの亡き王女のためのパヴァーヌと、やっとほっとする曲、クロンケの2匹(?)の蝶々ではブラボーが出た。
この会も27回目。2013年に25回を終えて翌年番外編で開催した2014年からは桜庭茂樹氏という強力な共演者を得て、このアンサンブルシリーズも一つ上のランクに位置付けられるようになった。そして陽子との共演もお客様が楽しみにしているようだ。
これからもどうぞよろしくお願いします。
トゥリーナ
ピアノとヴァイオリンとチェロのための幻想曲「環」より
夜明け
石井啓子 石井啓一郎 桜庭茂樹
トゥリーナ
ピアノとヴァイオリンとチェロのための三重奏曲第2番 作品76
Lento – Allegro molto moderato
Molto vivace
Lento – Andante mosso
石井啓子 石突美奈 桜庭茂樹
プーランク
フルートとピアノのためのソナタ
Allegro malinconico
Cantilena
Presto giocoso
石井陽子 石井啓子
kk 休憩 kk
ラヴェル
ハバネラ形式の小品
石突美奈 石井啓子
ラヴェル
ピアノとヴァイオリンとチェロのための三重奏曲
Modere
Pantoum Assez vif
Passacaille
Final Anime
石井啓子 石井啓一郎 桜庭茂樹
アンコール
ラヴェル
亡き王女のためのパヴァーヌ
石井啓子 石井啓一郎 桜庭茂樹
クロンケ
2匹の蝶々
石井啓子 石井陽子 石突美奈
娘たちと。最後のアンコールは女ばかりで演奏。それも華やかでいいねとの評判だった。
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