夏に入る前から準備を進めていた岩国西ロータリークラブ主催の石井啓一郎ヴァイオリンコンサートが、10月6日午前10時から岩国市立岩国中学校にて、午後1時35分からは麻里布中学校にて行われた。
これはロータリークラブが提唱して、岩国市内の中学校を年2校ずつ3年間かけてがん予防の話とコンサートをセットにしてまわってみようという企画。当日前まで会場の図面や動線、タイムスケジュールなど細かいところまで何度も打ち合わせてロータリークラブの人達の熱意を感じた。少し前から台風の進路に当たっていて心配したが、前日に台風は通過。岩国市内の全中小学校はその日休校になったが大きな災害にはならずほっとした。そして当日の朝、爽やかに晴れ上がった空のもと、岩国中学校へ出向いて行った。
がん予防のお話しは今回はロータリークラブ会員の兼田氏が担当。話が15分くらいで、その後1時間のコンサート。岩国中学校生徒数約500人、麻里布中学校は生徒数約400人、それに先生たちと保護者の方々が加わって体育館には熱気がこもった。2校のうち、岩国中学校は錦帯橋にも近く、古くからの家が多くて近隣の移住も少ない地域、麻里布中学校の方は商売の家が多いとのこと。生徒の音楽の受け止め方には微妙な違いがあった。岩国中学校の方はおとなしく、しっかり聴いているという感じ、麻里布中学校の方は少しざわめきなどもあるが反応は大変良く、おもしろい音と感じた時には笑い声も。
プログラムは愛の挨拶に始まり、シューベルトのソナチネ、クライスラーの小品、ウェーベルン、最後はチゴイネルワイゼン。やはり目の前での演奏はCDなどの演奏とは全く違って、生徒たちがあんなに引き込まれ、聴き入っているのには先生方もびっくりしていた。
コンサートホールまではなかなか足を運べないような里山の中学校にも行ってみたい、もっとたくさんの保護者達も来れるような曜日設定にしてみたい、など、これからの企画に夢がふくらんだ。
岩国中学校での演奏(上下とも)
麻里布中学校での演奏
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