9月17日から3日間ミュージックキャンプ宇部が開催された。
今回5回目となるこの企画に参加したのは各地から集まってきた大人、子供合わせて37人。それにその家族でバーベキューなど手伝ってくれた人を含めると総勢41人。初参加の人は10人。彼らは15曲あるプログラムのどこかを担い、17日と18日(結局時間が足りなくて15日と16日の夕方から夜にかけてもレッスンが入った)宇部好楽協会の創立者 故俵田寛夫氏の家でレッスンを受けた。
講師は元モンテカルロフィルハーモニーなどヨーロッパで20年以上活躍されたチェリスト桜庭茂樹氏、元日本フィル首席ヴァイオリン奏者石井啓一郎、ピアニスト石井啓子の3人。
1組原則40分のレッスン枠なのだが、熱が入るとどうしても少しずつ延び、1日のレッスンは朝10時に始まって、終わりは午後8時過ぎ。小学生も一人前に弦楽四重奏曲に取り組み、初参加の子もとても上手だった。女性のコントラバス奏者が入った弦楽五重奏やオーボエの入った四重奏もあってプログラムは変化に富んでいた。最高に盛り上がるのは25人(中学生以下は8人)による弦楽合奏ブリテンのシンプルシンフォニー第4楽章。速いテンポも、難しいリズムもこなして見事に弾き切る。
19日は宇部市妻崎開作にある日立建設のミーティングホールに朝9時に集まり、会場練習を経て午後1時よりコンサート。2回のレッスンで大人も子供も驚くほど成長し、それぞれが音楽に集中して聴衆を楽しませてくれた。木のホールの響きも大変良かった。
17日と18日の夜はユースホステルにバーベキューなど係の人が準備してくれたご馳走が並んだ。元々は庭でやる予定だったが、台風が来るとか、結局台風は速度が遅くて直撃は免れたが雨が降って、急きょユースホステルの食堂での開催となった。この会にはたまたまユースホステルに宿泊していた、常盤公園のデゴイチをピカピカに蘇らせるチームの人達も加わり、人数が多かったので準備は大変だったと思う。でもデゴイチのチームの人の中には山響や日本フィルを聴きに行ったことのある人もいて、話が弾んだ。18日の夜、もう時計は10時を回っているのにヴァイオリンで初参加の東京のTさんがヴァイオリンのFさんを誘って(二人はこのキャンプで初対面)ベートーヴェンのクロイツェルソナタを披露。あの難曲を、そしてヴァイオリンで参加した人がピアノを弾いたので皆はびっくりしてカメラに収めたりして拍手喝采。その後、中学生によるプロコフィエフのソナタの演奏もあった。もうすぐ発表会だそうでバリバリ弾いて、これも拍手!このソナタは、来日したシゲティが宇部公演の時プロコフィエフの突然の訃報を耳にし、急きょプログラムを変更して演奏した曲であることを石井が話し、招聘元の俵田寛夫氏も、宇部の子供がこんなに立派にこの曲が弾けるようになって喜んでいる事だろうと、それも皆で感じ入った。
すべて終わって20日に帰京した桜庭氏を乗せた飛行機は、本来ならば四国上空を飛ぶのに、台風を避けて日本海をずっと北上したそうだ。
お疲れ様でした。
美維ちゃんは小学3年生
愛美ちゃん小学4年生
初参加花菜ちゃん小学4年生
ベートーヴェンの後期の弦楽四重奏曲にずっと取り組んでいるチェロの青野さん60歳台
初参加の東京組
コントラバスの人も初参加
宇部ではチェロの参加者が多いのでこういうアンサンブルも。
19日の朝ホール前に集合
会場練習、ブラームスのピアノ三重奏曲
ブリテンのオーボエ四重奏曲
ブリテンのシンプルシンフォニー
夜10時の演奏会、ピアノを弾いているのはヴァイオリンで参加のTさん
この子が初めて参加した時はホントにわんぱく坊主だったのにと感慨ひとしお!プロコフィエフのソナタ迫力満点。
コメント
コメント一覧 (2)
今後共よろしくお願いいたします。
また、美祢市於福の道の駅の隣で秋吉ファームガーデンを経営しております。レストランもあり、それなりのスペースが確保できると思います。
何かありましたらご利用ください。
宜しくお願い致します。
日立建設株式会社
代表取締役 田上 實
0836-41-5111