その朝は周防大島まで餅を取りに行くことから始まった。
8時少し過ぎて家を出る。国道を下る。大島は朝靄に包まれて稜線だけが遠くに見えた。神代辺りでようやく横たわる大島がはっきりしてきた。1キロ以上ある橋を渡り大島へ。ひたすら海岸線を走る。1時間余りで餅やに到着。言ってあった時刻より早かったので、もしやまだ出来ていないかもという一瞬の不安がよぎったが、ちゃんと餅まきの餅150個準備されていて持って帰る。
上棟式当日はお昼はお弁当、夕方5時から上棟式をやって餅まき、そして宴会になるという手順通り、お昼は注文してあった洋食屋さんにお弁当を取りに行き、それも好評だった。
大工さんは棟梁の久良さんの下に二人の若い大工さん、その他何人かの助っ人がいた中に宇部から来た人もいてびっくり。久良さんの作業場で作った材木をここで組み立ててクレーンで吊り上げ屋根の形にする。1㎜の狂いも許されない作業を実際この場で初めて組み合わせる時には大工さん自身ドキドキするそうだ。
ドキドキの連続で家が出来る。
餅まき用の餅には五円玉や五十円玉も何個か結んだ。宏二郎と私が住居の2階に上がり自治会館前に向かって餅を投げた。普段物を投げたりすることがない私はなかなか餅が遠くに投げられなかった。それでも近所の人たちがたくさん来てくれて受け取ってくれた。受け取ってくれた人の一人が宴会にその餅を持ってきて焼いて食べたら柔らかくて美味しかった。
アトリエ棟は4月12日に棟上げを済ませ、もう屋根が出来ていたのでそこで宴会となった。
昔ながらの土壁の家にするので、その芯となる竹を編んだ壁が今の現状。これだけでも十分美しい。家が完成した時点ではこれが全部見えない部分になるというのが惜しい気がする程美しい。屋根の部分もそうだが、柱と梁も全部釘で打ち付けるのではなく、組んである。宏樹庵は築100年以上経ち、この間の熊本地震でこの辺りも震度4で揺れたけれども、ああ地震だねと言うくらいでどうもない。宏二郎のアトリエも住居も大工さんが言うには100年は大丈夫だそうだ。
宴会では遠くに車で帰る人もいるとのことでちらし寿司をたくさん作った。しし鍋も好評だった。この日のために取っておいた森伊蔵も大変好評だった。大工さんの奥さんがそれぞれ迎えに来ているのになかなか席を立つことができずに、片付ける頃にはポツリポツリと、予想より早めの雨が落ち始めた。
餅まき用の餅 その朝の出来立て
餅まきには近所の方がたくさん集まった
宴会場となったアトリエ棟、正確にはここは展示室となる。壁より下に窓があり、大工さんはここで昼寝をしていると大変気持ちのいい風が来ると言う。竹で編んだ壁の芯は本当に見事。
8時少し過ぎて家を出る。国道を下る。大島は朝靄に包まれて稜線だけが遠くに見えた。神代辺りでようやく横たわる大島がはっきりしてきた。1キロ以上ある橋を渡り大島へ。ひたすら海岸線を走る。1時間余りで餅やに到着。言ってあった時刻より早かったので、もしやまだ出来ていないかもという一瞬の不安がよぎったが、ちゃんと餅まきの餅150個準備されていて持って帰る。
上棟式当日はお昼はお弁当、夕方5時から上棟式をやって餅まき、そして宴会になるという手順通り、お昼は注文してあった洋食屋さんにお弁当を取りに行き、それも好評だった。
大工さんは棟梁の久良さんの下に二人の若い大工さん、その他何人かの助っ人がいた中に宇部から来た人もいてびっくり。久良さんの作業場で作った材木をここで組み立ててクレーンで吊り上げ屋根の形にする。1㎜の狂いも許されない作業を実際この場で初めて組み合わせる時には大工さん自身ドキドキするそうだ。
ドキドキの連続で家が出来る。
餅まき用の餅には五円玉や五十円玉も何個か結んだ。宏二郎と私が住居の2階に上がり自治会館前に向かって餅を投げた。普段物を投げたりすることがない私はなかなか餅が遠くに投げられなかった。それでも近所の人たちがたくさん来てくれて受け取ってくれた。受け取ってくれた人の一人が宴会にその餅を持ってきて焼いて食べたら柔らかくて美味しかった。
アトリエ棟は4月12日に棟上げを済ませ、もう屋根が出来ていたのでそこで宴会となった。
昔ながらの土壁の家にするので、その芯となる竹を編んだ壁が今の現状。これだけでも十分美しい。家が完成した時点ではこれが全部見えない部分になるというのが惜しい気がする程美しい。屋根の部分もそうだが、柱と梁も全部釘で打ち付けるのではなく、組んである。宏樹庵は築100年以上経ち、この間の熊本地震でこの辺りも震度4で揺れたけれども、ああ地震だねと言うくらいでどうもない。宏二郎のアトリエも住居も大工さんが言うには100年は大丈夫だそうだ。
宴会では遠くに車で帰る人もいるとのことでちらし寿司をたくさん作った。しし鍋も好評だった。この日のために取っておいた森伊蔵も大変好評だった。大工さんの奥さんがそれぞれ迎えに来ているのになかなか席を立つことができずに、片付ける頃にはポツリポツリと、予想より早めの雨が落ち始めた。
餅まき用の餅 その朝の出来立て
餅まきには近所の方がたくさん集まった
宴会場となったアトリエ棟、正確にはここは展示室となる。壁より下に窓があり、大工さんはここで昼寝をしていると大変気持ちのいい風が来ると言う。竹で編んだ壁の芯は本当に見事。
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