4月23日(土)午後2時よりシンフォニア岩国多目的ホールにて石井啓一郎ファミリーコンサートが開催された。
このコンサートは2002年から毎年夏に開催されていたのだが、アンケートに酷暑の最中ではなく春か秋に開催してはという声もあり、夏は宏樹庵の来客も多いことから、今年初めて春の開催となった。
演奏は石井啓一郎、石井陽子、石井啓子の親子。プログラムはコルンゴルトのピエロの踊り唄、シューベルト ヴァイオリンとピアノのための幻想曲、休憩を挟んでクライスラーの小品3曲、フルートとピアノで赤とんぼとドップラーのハンガリー田園幻想曲、チゴイネルワイゼン。
陽子の長女晴香は今年一年生になった。コンサート前日の22日、給食を終えた頃陽子は学校に迎えに行って子供3人連れて山口まで来た。その夜ちょっと練習。コンサート当日は10時から会場練習。午後2時開演。
プログラムの中の曲はどれも大切な曲ではあるが、メインと言えばヴァイオリンはシューベルトの幻想曲、フルートはドップラーの田園幻想曲。どちらも幻想曲で形式にはとらわれない美しい曲だ。ドップラーはフルートならではの旋律で、さすが陽子の演奏は皆を堪能させたようだった。一方、シューベルトの幻想曲は聴いていると「美しい」の一言なのだが、実はヴァイオリンもピアノも超絶技巧。パガニーニのキャプリスのように超絶技巧を売り物にしているのならまだいいのだが、聴いている方にはその難しさは一切感じさせられないという難しさ。練習を重ねて少し弾き方がわかってきた。それともう一つ、今大変な悩みを抱えている。石井はガリア―ノという1770年に作られたイタリアの楽器を使って演奏しているが、そのガリア―ノが今重い病気にかかっている。弾いていても弦だけが鳴って本体が共鳴しないのだ。昨年12月東京でのアンサンブルシリーズでは楽器が思うように鳴らず、本人にとっては納得の行かない演奏会だった。批評もピアノばかり褒めた文が音楽雑誌に載った。それから4か月。少しはなじんできたかなと思ったが、広いホールで弾いてみると全然手ごたえがないことに気付く。ホールの空間にヴァイオリンの音が響いていない。アンケートにもヴァイオリンの音が細いとの感想が。
6月には京都と東京でのリサイタルが待ち受けている。不完全燃焼とならないようどうしたらいいのだろうか。
宏樹庵の庭には何羽の鶯が来るのだろう。
ホーホキョケキョ!!! と元気よく鳴く鶯。ホーッ、ホケキョッ!ときれいに鳴く鶯、ケキョケキョケキョケキョと長いさえずりも際立って美しいのにどこか奥ゆかしい鶯。
いろいろな個性がある。
終演後楽屋で
子供達と
(晴香とほのかは何を見てるのかな)
病気のガリア―ノ。なんとなく冴えない表情をしている。
ガリア―ノの裏板には美しい模様が細工されている。
このコンサートは2002年から毎年夏に開催されていたのだが、アンケートに酷暑の最中ではなく春か秋に開催してはという声もあり、夏は宏樹庵の来客も多いことから、今年初めて春の開催となった。
演奏は石井啓一郎、石井陽子、石井啓子の親子。プログラムはコルンゴルトのピエロの踊り唄、シューベルト ヴァイオリンとピアノのための幻想曲、休憩を挟んでクライスラーの小品3曲、フルートとピアノで赤とんぼとドップラーのハンガリー田園幻想曲、チゴイネルワイゼン。
陽子の長女晴香は今年一年生になった。コンサート前日の22日、給食を終えた頃陽子は学校に迎えに行って子供3人連れて山口まで来た。その夜ちょっと練習。コンサート当日は10時から会場練習。午後2時開演。
プログラムの中の曲はどれも大切な曲ではあるが、メインと言えばヴァイオリンはシューベルトの幻想曲、フルートはドップラーの田園幻想曲。どちらも幻想曲で形式にはとらわれない美しい曲だ。ドップラーはフルートならではの旋律で、さすが陽子の演奏は皆を堪能させたようだった。一方、シューベルトの幻想曲は聴いていると「美しい」の一言なのだが、実はヴァイオリンもピアノも超絶技巧。パガニーニのキャプリスのように超絶技巧を売り物にしているのならまだいいのだが、聴いている方にはその難しさは一切感じさせられないという難しさ。練習を重ねて少し弾き方がわかってきた。それともう一つ、今大変な悩みを抱えている。石井はガリア―ノという1770年に作られたイタリアの楽器を使って演奏しているが、そのガリア―ノが今重い病気にかかっている。弾いていても弦だけが鳴って本体が共鳴しないのだ。昨年12月東京でのアンサンブルシリーズでは楽器が思うように鳴らず、本人にとっては納得の行かない演奏会だった。批評もピアノばかり褒めた文が音楽雑誌に載った。それから4か月。少しはなじんできたかなと思ったが、広いホールで弾いてみると全然手ごたえがないことに気付く。ホールの空間にヴァイオリンの音が響いていない。アンケートにもヴァイオリンの音が細いとの感想が。
6月には京都と東京でのリサイタルが待ち受けている。不完全燃焼とならないようどうしたらいいのだろうか。
宏樹庵の庭には何羽の鶯が来るのだろう。
ホーホキョケキョ!!! と元気よく鳴く鶯。ホーッ、ホケキョッ!ときれいに鳴く鶯、ケキョケキョケキョケキョと長いさえずりも際立って美しいのにどこか奥ゆかしい鶯。
いろいろな個性がある。
終演後楽屋で
子供達と
(晴香とほのかは何を見てるのかな)
病気のガリア―ノ。なんとなく冴えない表情をしている。
ガリア―ノの裏板には美しい模様が細工されている。
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