6月19日陽子たちと一緒に雙津峡に蛍を見に行った。
前日、晴香は幼稚園のクラス全員の友達の前にわざわざ出て、
「蛍を見に行くので明日幼稚園をお休みします。」
と話したそうだ。大変楽しみにしていて新幹線の旅の疲れも何のその。錦川清流線に乗り錦町のホテルに着いて、夜8時から見るのだから少しお昼寝しておきなさいと言うのに興奮していて寝るどころではない。夕食を済ませ、いざ案内のマイクロバスに乗車、揺られ出した途端、絢香は寝てしまう。せっかく遠くから来たのだからとたたき起こしてやっと少しずつ目が覚めてきた。あいにくの雨で初めの頃は何匹か飛んでいて晴香がいた、いた!と叫ぶくらいだったが、だんだん上流の方へ行くと、川に沿って山の上の方まで何万匹という蛍がぽーかぽーかとリズムを合わせて光ったり消えたり。どうしてこんなにたくさんの蛍がリズムを合わせて光ることができるのだろうと私が不思議そうに言うと、晴香は、あの蛍はみんな兄弟だから同じリズムなんだと教えてくれた。幻想的な闇の中でしばし時を忘れた。雨もだんだん上がって、帰る間際には蛍が晴香の肩にとまってぽーかぽーか。そのままマイクロバスに乗ったら、その蛍は今度はフロントガラスの所でぽーかぽーか。運転手さんが外へ逃がしてやった。
翌日は雙津峡渓谷を散歩。大変涼しかった。ユキノシタの大群生を発見。そしてトコトコ列車に乗って錦町まで戻った。このトコトコ列車、廃線になった所をただ走るだけかと思っていたら、全長6キロくらいの半分はいくつかのトンネルで、こうもりの生息地だったり、光る石で子供たちも参加して制作した絵がたくさん描かれたトンネルがあったり、大変楽しかった。

錦川清流線からの眺め
ずっと川沿いに走るので眺めは抜群

渓谷を散歩

錦町から雙津峡温泉駅にやってくるトコトコ列車

さあ、乗ろう!

トンネルの中にはたくさんの絵が!