10月18日(土)午後2時より岩国市美和町の河内神社でコンサートが開かれた。
これは5月に岩国市の離島、柱島で開かれたコンサートに続く企画で、演奏するのは石井啓一郎と山口県下に住む3人の仲間達。
岩国市の中心部に住んでいれば県の立派なホールがあり、コンサートもいろいろ開かれている。しかし離れた所に住んでいる人たちは本物の生演奏を聴く機会がほとんどない。そういう所へ出掛けて行って演奏を届けたいという石井啓一郎の熱い希望で実現した。
黒磯町の家から車で約50分ほど。峠を越えてその向こうに美和町がある。大変大きな栗「岸根栗」の産地として知られている。この栗は料亭などに直接卸されて市内には出回っていない。東京の千疋屋では栗一個が2000円もするとか。
河内神社は古い神社で境内に舞台がある。その前は広い芝生の広場。
午後1時半を回ると三々五々人々が集まってきて、それぞれ思い思いの椅子やシートを広げて座る。お天気はすばらしく、空気が澄んでいて空が殊の外真っ青だった。
2時開演。この企画の中心的役目を果たしてくれた歯医者さんの松田先生が挨拶し、コンサートは始まった。
モーツァルトのアイネクライネナハトムジーク、クライスラーの愛の悲しみ、愛の喜び、日本の歌は五木の子守唄、見上げてごらん夜の星を、荒城の月、それにジプシー音楽のチャルダッシュなど石井啓一郎の話を交えながら和やかに会は進む。最後は「ふるさと」を全員で歌って締めくくった。
100人余り集まってくれたお客さん、皆、生の演奏を聴くのは初めてだったようだ。
気持ちの良い空気の中でくつろいで聴く演奏は大変心地よかった。

三々五々
集まってきたお客さんの中には子供連れの人も

松田先生
松田先生の挨拶

カルテット演奏
弦楽四重奏の演奏

会場
会場の様子。舞台の後ろの壁には大変古い樹(流木?)が絵のように置かれている

故郷
歌詞カードが初めに配られていて最後に全員で「ふるさと」を歌う