8月24日(土)午後2時よりシンフォニア岩国多目的ホールにて石井啓一郎ファミリーコンサートが開催された。出演はヴァイオリン石井啓一郎、フルート石井陽子、ピアノ石井啓子。
2002年から毎年夏に開催されているこのコンサートは今回12回目となるが、土曜日の昼間に開催されたのは初めて。昼間にしてみたのは、高校生以下の子供達は夜間は大人同伴でないと出かけてはいけないことになっていて、昼間の開催を望む声があったからだった。しかし、結局つてがないまま、いつもと同じ販売方法でほとんど大人ばかりの入場者になってしまった。学校関係への周知は意外に難しいと実感した。
いつも同じような曲というアンケートの声があったので今回はクライスラーの「ロンディーノ」から始めた。クライスラーの大変上品な曲なのだが、アンケートを見るかぎり少しとっつきにくかったようだ。
次のベートーヴェンの「ヴァイオリンとピアノのためのソナタ第7番」は好評だった。
休憩をはさんで、林光の「フルートとピアノのためのソナタ」。
林光は1931年に生まれ、昨年急逝した。交響曲、合唱曲、映画音楽など作品は多く、外山雄三と並んで現代日本を代表する作曲家だった。ビキニ環礁でアメリカの水爆実験のため被爆した第5福竜丸の映画音楽を元に書いたピアノ五重奏曲や「原爆小景」などを見ても解かるように、音楽だけに生きたのではなく、反戦運動家としても確固たる考えを持っていた。同じ屋根の下で育った従姉の林リリ子は日本を代表するフルート奏者だったのでフルートの作品も多い。このソナタも林リリ子がニューヨークデビューする時に書かれた曲で、「ヴァイオリンとピアノのためのラプソディ」を作曲した年から3年しか経っていないのにかなり新しい音やリズムを駆使している。
耳に優しい音楽ではないこの曲を岩国で取り上げるのには勇気が要ったが、説明があったせいかアンケートでは意外に好評だった。
そして「赤とんぼ」と「夕焼け小焼け」で皆ほっとしたところで、またヴァイオリンとピアノのための「神話」というシマノフスキーの曲から「アレトゥーザの泉」。この曲も岩国では滅多に演奏される機会がないと思われるが、水の精と川の精の愛の物語で、技巧的には難しいが美しい曲。
最後はお馴染みの「チゴイネルワイゼン」 アンコールにシマノフスキーと同じポーランドの作曲家、ウィニアフスキーの「マズルカ」を3人で、そしてヴァイオリンのフラジオレットという技法で鳥の鳴き声のように聞こえるお得意の「カナリア」を演奏し、楽しくコンサートを終えた。
2002年から毎年夏に開催されているこのコンサートは今回12回目となるが、土曜日の昼間に開催されたのは初めて。昼間にしてみたのは、高校生以下の子供達は夜間は大人同伴でないと出かけてはいけないことになっていて、昼間の開催を望む声があったからだった。しかし、結局つてがないまま、いつもと同じ販売方法でほとんど大人ばかりの入場者になってしまった。学校関係への周知は意外に難しいと実感した。
いつも同じような曲というアンケートの声があったので今回はクライスラーの「ロンディーノ」から始めた。クライスラーの大変上品な曲なのだが、アンケートを見るかぎり少しとっつきにくかったようだ。
次のベートーヴェンの「ヴァイオリンとピアノのためのソナタ第7番」は好評だった。
休憩をはさんで、林光の「フルートとピアノのためのソナタ」。
林光は1931年に生まれ、昨年急逝した。交響曲、合唱曲、映画音楽など作品は多く、外山雄三と並んで現代日本を代表する作曲家だった。ビキニ環礁でアメリカの水爆実験のため被爆した第5福竜丸の映画音楽を元に書いたピアノ五重奏曲や「原爆小景」などを見ても解かるように、音楽だけに生きたのではなく、反戦運動家としても確固たる考えを持っていた。同じ屋根の下で育った従姉の林リリ子は日本を代表するフルート奏者だったのでフルートの作品も多い。このソナタも林リリ子がニューヨークデビューする時に書かれた曲で、「ヴァイオリンとピアノのためのラプソディ」を作曲した年から3年しか経っていないのにかなり新しい音やリズムを駆使している。
耳に優しい音楽ではないこの曲を岩国で取り上げるのには勇気が要ったが、説明があったせいかアンケートでは意外に好評だった。
そして「赤とんぼ」と「夕焼け小焼け」で皆ほっとしたところで、またヴァイオリンとピアノのための「神話」というシマノフスキーの曲から「アレトゥーザの泉」。この曲も岩国では滅多に演奏される機会がないと思われるが、水の精と川の精の愛の物語で、技巧的には難しいが美しい曲。
最後はお馴染みの「チゴイネルワイゼン」 アンコールにシマノフスキーと同じポーランドの作曲家、ウィニアフスキーの「マズルカ」を3人で、そしてヴァイオリンのフラジオレットという技法で鳥の鳴き声のように聞こえるお得意の「カナリア」を演奏し、楽しくコンサートを終えた。
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