1月20日(金)午後6時より米軍基地内の教会にて「洋楽器と和楽器のアンサンブルコンサート」という演奏会が開催された。
13弦と17弦の琴の伴奏に乗ってヴァイオリンが夕焼け小焼けなどの歌を演奏。演奏するのは以前米軍岩国基地の総司令官だったファーストさんの娘さん。彼女は日本が気に入って両親がアメリカに帰ってしまった後も日本に残り幼稚園の先生をしている。その仕事もこの3月で終え帰国することになった。この演奏会はお別れの意味も含まれていた。彼女はアメリカでヴァイオリンを弾いていたが日本に持ってこなかったので調達してほしいと頼まれ高額ではないヴァイオリンを探してあげて以来私たちと知り合いになった。琴を演奏するのは基地内でも琴を教えている藤本順子さんとその仲間。
2曲目は琴にアメリカ人も加わって3面の琴で月下美人という曲。アメリカ人の男性は藤本さんのお弟子さんで袴を上手に着こなしほかの二人に溶け込んで弾いていた。
3曲目は藤本さんと石井啓一郎で月光幻想曲。これは筑紫歌都子作曲で起伏もありなかなか良い曲だった。昨年から何回か合わせて練習し当日に臨んだ。
休憩をはさんで今度はヴァイオリンとピアノで浜辺の歌、ウクライナの歌「鶴」、チゴイネルワイゼン。アンコールはポリアキンのカナリア。
お客さんは多くはなかったが、皆とても楽しんでいたようだった。ヴァイオリンとピアノの演奏の時、近くで聴こうと思ってか最前列の椅子の前の床にしゃがみこんで聴いていたり、日本では考えられない行動にびっくりしたが、終演後は何人かの人がわざわざ私たちを取り囲んで嬉しそうに話していた。洋楽器の演奏会と和楽器の演奏会の作法の違いもあった。和楽器の人たちは演奏の前、誰も舞台裏に待機していなかったので開演時間にちゃんと始まるのだろうかと私は不安になった。開演のベルもなく、司会の人が話し始めてやっと演奏会は始まった。
基地内に入る手続きは直前まで変更があり、藤本さんはずいぶんと気を揉んだことだろうと思う。でも良い経験ができた。携わってくれたみんなにありがとうと言いたい。


基地演奏会3


基地演奏会2
石井はミミちゃんの歌にオブリガートで寄り添う


基地演奏会1
アメリカ人は基地内の学校で美術を教えているそうです


基地演奏会4


基地演奏会6

基地演奏会7