11月に入って2か所の訪問演奏会があった。
1つは9日、岩国市通津の専徳寺の幼稚園日照こども園にて10時半より。
緑色の制服を着た子供たちの目は、これからどんな事が始まろうとしているのか期待に満ちてキラキラしていた。
「愛の挨拶」や「チゴイネルワイゼン」、ウクライナの歌「鶴」ポリアキンの「カナリア」などの間に子供たちが歌う「さんぽ」も入れて30分はあっという間だった。子供たちの「さんぽ」は一度歌ってみてから今度はこの部分を小さな声で歌ってみようと教えたら、本当にその部分が来るとみんながびっくりする程そおっと歌って上手だった。演奏会が終わった時、どの曲が一番楽しかったかと聞いたら「さんぽ!」という声があがったのはそうかなと思ったが、「鶴!」と答えた子もいて、あの曲はウクライナの兵士が戦争で倒れ、鶴になって空を飛ぶという暗い曲なのに、子供でも何か感じることがあったのかと感慨深かった。
今の園長先生の前々代の園長先生は自分でもチェロを弾き、音大に行きたかったのをお寺を継がなければならず諦めて、でも子供たちに音楽のある豊かな生き方を教えたくてアコーディオンやピアニカやそのほか色々な楽器を揃えて子供たちと共に楽しみ、ある時は子供たちを引き連れて広島まで演奏しに行ったこともあるそうだ。
この幼稚園での演奏会は今回が初めてだったが、今後も続きそうな気がした。
2つ目は14日の和木中学校。
これは毎年岩国西ロータリークラブが主催して市内の中学校を訪れる企画なのだが、もう岩国市内の中学校すべてを回ったので今回は隣町の和木町の中学校となった。全校生徒190人ほどと先生方が、体育館ではなく、暖房の効いた立派な講堂に集まり、ピアノもヤマハのC7が置いてあった。
和木町には大きな工場がいくつもあり、給食費も無料など豊かな町なので、岩国市がまわりの町と合併して広くなった時も岩国市には属さなかった。校長先生はたまたま宇部市出身で石井と話が合ったが、やはりここでもスマホ中毒の問題や不登校など少しずつ病んでいる子供が増えてきていると話されていた。子供たちだけでなく先生方の中にも病んでいる人がいるかもしれない。管理された教育現場の在り方を憂う。
でも和木中の子供たちは大変素直だった。こちらからの問いかけにも個々ですぐに答えてくれた。今はユーチューブその他でいくらでも好きな曲を聴くことができるが、生きた人間がすぐ目の前で演奏して、音だけではない何かを感じてくれたと思う。
まわりと同じでなくてもいい。自分が自分なりに感じて生きていける力を持ってほしい。そういう事を伝えたくて演奏を続けている。
前々代の園長先生の指揮姿
和木中学校での演奏
1つは9日、岩国市通津の専徳寺の幼稚園日照こども園にて10時半より。
緑色の制服を着た子供たちの目は、これからどんな事が始まろうとしているのか期待に満ちてキラキラしていた。
「愛の挨拶」や「チゴイネルワイゼン」、ウクライナの歌「鶴」ポリアキンの「カナリア」などの間に子供たちが歌う「さんぽ」も入れて30分はあっという間だった。子供たちの「さんぽ」は一度歌ってみてから今度はこの部分を小さな声で歌ってみようと教えたら、本当にその部分が来るとみんながびっくりする程そおっと歌って上手だった。演奏会が終わった時、どの曲が一番楽しかったかと聞いたら「さんぽ!」という声があがったのはそうかなと思ったが、「鶴!」と答えた子もいて、あの曲はウクライナの兵士が戦争で倒れ、鶴になって空を飛ぶという暗い曲なのに、子供でも何か感じることがあったのかと感慨深かった。
今の園長先生の前々代の園長先生は自分でもチェロを弾き、音大に行きたかったのをお寺を継がなければならず諦めて、でも子供たちに音楽のある豊かな生き方を教えたくてアコーディオンやピアニカやそのほか色々な楽器を揃えて子供たちと共に楽しみ、ある時は子供たちを引き連れて広島まで演奏しに行ったこともあるそうだ。
この幼稚園での演奏会は今回が初めてだったが、今後も続きそうな気がした。
2つ目は14日の和木中学校。
これは毎年岩国西ロータリークラブが主催して市内の中学校を訪れる企画なのだが、もう岩国市内の中学校すべてを回ったので今回は隣町の和木町の中学校となった。全校生徒190人ほどと先生方が、体育館ではなく、暖房の効いた立派な講堂に集まり、ピアノもヤマハのC7が置いてあった。
和木町には大きな工場がいくつもあり、給食費も無料など豊かな町なので、岩国市がまわりの町と合併して広くなった時も岩国市には属さなかった。校長先生はたまたま宇部市出身で石井と話が合ったが、やはりここでもスマホ中毒の問題や不登校など少しずつ病んでいる子供が増えてきていると話されていた。子供たちだけでなく先生方の中にも病んでいる人がいるかもしれない。管理された教育現場の在り方を憂う。
でも和木中の子供たちは大変素直だった。こちらからの問いかけにも個々ですぐに答えてくれた。今はユーチューブその他でいくらでも好きな曲を聴くことができるが、生きた人間がすぐ目の前で演奏して、音だけではない何かを感じてくれたと思う。
まわりと同じでなくてもいい。自分が自分なりに感じて生きていける力を持ってほしい。そういう事を伝えたくて演奏を続けている。
前々代の園長先生の指揮姿
和木中学校での演奏