2016年09月

月下美人。サボテンの一種。大輪の花が美しく東京に住んでいた頃から大事にしていた。最初はだれかから一枚(薄いから「一枚



」と思ったけれど植物だから「一枝}?)もらって挿し木して増えたのだと思う。ちょうど中秋の名月の時蕾が膨らんできて、近くに住んでいた義兄を呼んで月と花を楽しんだこともあった。その義兄は今年夏亡くなった。



岩国に引っ越しの時も持ってきて高さ1メートル弱のが今3株ある。今年は良く咲く年なのだろうか。6月末にも咲いたが、9月になって今まで見たこともない位たくさん蕾を付けた。1株に10個以上の蕾!15日ミュージックキャンプに出かけるのでしばらく留守になるけど留守中に咲かなければいいけれど、と思って出かけた。



20日に帰って来たらまだ咲いていなかったのでほっとした。あまりにたくさんの蕾なので咲くのに時間と労力がいるのだろうか。この花は最初は下向きに花が付く。それが咲きそうになるとだんだん鎌首をもたげるように上を向いて蕾が膨らんでくる。25日の夜、もうたくさんの蕾が上を向いた。でもその夜は咲かなかった。臨月の痛みをずっと感じた。あまりに多産なので咲いたらこの木は枯れるのではと心配になった。すべての花に咲く力を身体全体で蓄えて一気にお産に臨むように感じた。



26日夕方から蕾が開き始め濃厚な香りが辺りを満たし始めた。いよいよ!! 夜、花が開く。二株あるうち、一つには3つ、もう一つには8つの花!見事なお産!すべての力を振り絞って咲いた花たち。



翌日、もう一つの株にも花が咲いた。それは一つの花だったが大輪で直径25センチ以上あった。



その花たちはたった一夜だけの命で、あんなに力みなぎる花だったのに翌日にはぶらんと垂れ下がったしぼめる花となった。



まだ蕾は残っている。この秋、もう少し楽しめそうだ。



 





一度に11個の花が咲いた!!





翌日またもう一つ。この花の直径は25センチ以上あった。





しぼめる花たち。お疲れ様でした。



 



 



9月17日から3日間ミュージックキャンプ宇部が開催された。



今回5回目となるこの企画に参加したのは各地から集まってきた大人、子供合わせて37人。それにその家族でバーベキューなど手伝ってくれた人を含めると総勢41人。初参加の人は10人。彼らは15曲あるプログラムのどこかを担い、17日と18日(結局時間が足りなくて15日と16日の夕方から夜にかけてもレッスンが入った)宇部好楽協会の創立者 故俵田寛夫氏の家でレッスンを受けた。



講師は元モンテカルロフィルハーモニーなどヨーロッパで20年以上活躍されたチェリスト桜庭茂樹氏、元日本フィル首席ヴァイオリン奏者石井啓一郎、ピアニスト石井啓子の3人。



1組原則40分のレッスン枠なのだが、熱が入るとどうしても少しずつ延び、1日のレッスンは朝10時に始まって、終わりは午後8時過ぎ。小学生も一人前に弦楽四重奏曲に取り組み、初参加の子もとても上手だった。女性のコントラバス奏者が入った弦楽五重奏やオーボエの入った四重奏もあってプログラムは変化に富んでいた。最高に盛り上がるのは25人(中学生以下は8人)による弦楽合奏ブリテンのシンプルシンフォニー第4楽章。速いテンポも、難しいリズムもこなして見事に弾き切る。



19日は宇部市妻崎開作にある日立建設のミーティングホールに朝9時に集まり、会場練習を経て午後1時よりコンサート。2回のレッスンで大人も子供も驚くほど成長し、それぞれが音楽に集中して聴衆を楽しませてくれた。木のホールの響きも大変良かった。



17日と18日の夜はユースホステルにバーベキューなど係の人が準備してくれたご馳走が並んだ。元々は庭でやる予定だったが、台風が来るとか、結局台風は速度が遅くて直撃は免れたが雨が降って、急きょユースホステルの食堂での開催となった。この会にはたまたまユースホステルに宿泊していた、常盤公園のデゴイチをピカピカに蘇らせるチームの人達も加わり、人数が多かったので準備は大変だったと思う。でもデゴイチのチームの人の中には山響や日本フィルを聴きに行ったことのある人もいて、話が弾んだ。18日の夜、もう時計は10時を回っているのにヴァイオリンで初参加の東京のTさんがヴァイオリンのFさんを誘って(二人はこのキャンプで初対面)ベートーヴェンのクロイツェルソナタを披露。あの難曲を、そしてヴァイオリンで参加した人がピアノを弾いたので皆はびっくりしてカメラに収めたりして拍手喝采。その後、中学生によるプロコフィエフのソナタの演奏もあった。もうすぐ発表会だそうでバリバリ弾いて、これも拍手!このソナタは、来日したシゲティが宇部公演の時プロコフィエフの突然の訃報を耳にし、急きょプログラムを変更して演奏した曲であることを石井が話し、招聘元の俵田寛夫氏も、宇部の子供がこんなに立派にこの曲が弾けるようになって喜んでいる事だろうと、それも皆で感じ入った。



 



すべて終わって20日に帰京した桜庭氏を乗せた飛行機は、本来ならば四国上空を飛ぶのに、台風を避けて日本海をずっと北上したそうだ。



お疲れ様でした。



 



美維ちゃん



美維ちゃんは小学3年生



愛美ちゃん



愛美ちゃん小学4年生



花菜ちゃん



初参加花菜ちゃん小学4年生



ベートーヴェン130



ベートーヴェンの後期の弦楽四重奏曲にずっと取り組んでいるチェロの青野さん60歳台



初参加



初参加の東京組



ドヴォルザーク五重奏



コントラバスの人も初参加



チェロ四重奏



宇部ではチェロの参加者が多いのでこういうアンサンブルも。



コンサート会場



19日の朝ホール前に集合



江波トリオ



会場練習、ブラームスのピアノ三重奏曲



オーボエ四重奏



ブリテンのオーボエ四重奏曲



ブリテンの合奏



ブリテンのシンプルシンフォニー



夜10時のクロイツェルソナタ



夜10時の演奏会、ピアノを弾いているのはヴァイオリンで参加のTさん



プロコフィエフのソナタ



この子が初めて参加した時はホントにわんぱく坊主だったのにと感慨ひとしお!プロコフィエフのソナタ迫力満点。



 



アンサンブルシリーズ27



 



石井啓子アンサンブルシリーズ



2016年12月5日(月)午後7時開演 東京文化会館小ホールにて



全席自由4000円



お問い合わせ 啓&啓倶楽部℡0827-32-8352



       プロアルテムジケ℡03-3943-6677



       日本フィルチケットサービス℡03-5378-5911



       東京文化会館チケットセンター℡03-5685-0650



プログラム トゥリーナ:ピアノとヴァイオリンとチェロのための幻想曲「環」より「夜明け」



      トゥリーナ:ピアノ三重奏曲第2番 作品76



      プーランク:フルートとピアノのためのソナタ



      ラヴェル:ハバネラ形式の小品



      ラヴェル:ピアノ三重奏曲



演奏  ピアノ 石井啓子



    ヴァイオリン 石井啓一郎 石突美奈



    チェロ 桜庭茂樹



    フルート 石井陽子



 



ラヴェルのピアノ三重奏曲は2000年に津田ホールでチェロに菊池知也さんを迎えて弾いたことがある。



大変いい曲なのに、その時は技術的にも音楽的にも私としては満足のいく演奏ができなかった。もう一度弾いてみたいとずっと思っていた。しかし、あの時も「あの曲は難しいから」と言われた。弾けるだろうか…



でも、今、桜庭さんと共演するようになって、是非弾いてみたいという気持ちが強くなった。



昨年のアンサンブルシリーズが終わった後、ぼそぼそとそのことを話したら、私の背中を押してくれた人がいた。



さあ、弾いてみます。是非聴きにいらして下さい。



トゥリーナの三重奏曲は2曲あって譜面も買ってあり、いつか弾いてみようと思っていた曲。1番か2番どちらにしようかと迷った。取りあえず今年は2番の方を。



今年は長女が学校にあがってなかなか家を空けられなくなった陽子。家で練習できる曲をという事でプーランク。



最後まで決まらなかったのがプログラム頭の曲。アンコールを何にするか、いろいろ探していてこの曲にぶつかった。なのでチラシには入れることができなかった。まだ夜が明ける前の静けさから始まって日の出を迎える美しい曲です。



 



       



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