ミュージックキャンプの募集を始めた。
例年は2月に入ってから募集するのだが、今年のゴールデンウイークは10連休になるので皆の予定も早く決めた方が良いと思い、まだ1月なのだが募集を始めた。

1999年に宏樹庵が出来て、翌2000年にここで室内楽の講習会を始めてみようと思い立った。
場所は県の施設の由宇町銭坪山山頂にあるふれあいパーク。大変眺めの良い所で宿泊もでき、ホールもある。ピアノ三重奏や弦楽四重奏などのグループを作り、2日間レッスンをして3日目にその演奏を披露する。新聞で募集し、萩の友人や秀太郎のジュニアオケ時代の友人にも声をかけた。集まったのは15人。ふちだ楽器店にグランドピアノをふれあいパークに運んでもらい、ふれあいパークの音楽室のピアノと合わせて2台でそれぞれが練習し、イベントホールでレッスンをした。教師である石井と私が2日間自宅から通い、参加者はふれあいパークに泊まって、レッスン以外の空き時間には卓球をやったり、萩焼に挑戦したり、散歩をしたりして楽しんでいた。ふれあいパークでバーベキューをした事もあった。
毎年続いたが、2011年、どこかの吹奏楽の合宿と重なってホールが使えなくなってしまった。別の場所を参加者の人もいろいろ探してくれて、結局、由宇文化会館に決定。それが、来るお客さんにとっても山の上まで上がるよりは良いと評判で、その後もここに定着する。そうなると、家族参加を除いては、宿泊は宏樹庵になり、レッスンも黒磯自治会館を使うことになった。参加する人は空き時間には宏樹庵の庭でバトミントンをしたり、走り回ったり、池に落ちたり・・・夜は皆で盃を酌み交わし、話題も多岐に渡る。次第に子供たちは成長し、2基の篝火の材料は自分たちで鉈や鋸を使って用意し、炎の高く上がる火遊びに、誰一人やけどをしたこともなく、大人たちは黙ってそれを見ている。遊びに興じているばかりではなく、2日間のレッスンの後の演奏会では驚くほど上手になって、500円の入場料では安い程の演奏をする。

2012年からはチェロの桜庭氏が教師として来てくれるようになった。
その年の彼は、身体の不調でしばらく演奏から遠ざかっていたにもかかわらず、見事に復活して感動的な演奏で皆を圧倒した。

今では参加希望者が多すぎて、募集と言っても口コミのみ。
20回目となる今年はさて、何人がどんな曲を演奏してくれるだろうか。緊張と楽しみな気持ちが相まってこれからを待つ。

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自治会館でのレッスン風景
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夜の宏樹庵
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弦楽合奏もプログラムに入る。由宇文化会館での当日会場練習。