13日未明から襲った断続的なものすごい豪雨は14日昼過ぎまで続いた。
裏山がくずれるのではと不安にかられて眠れなかった。
山がくずれることはなかったが、雨漏りに慌てた。
気が付いたのは13日朝。ピアノに向かって座る椅子のすぐ後ろの床に水がたまっているのでハテ?と思ったら、梁を伝ってポトッ、ポトッ、と滴が落ちて来る。見ると、白い壁に濡れたシミができていて、その下から水の道ができていた。すぐに知り合いの大工さんに電話して、雨が少し弱くなった時に見に来てもらった。2階の外壁と屋根との境の板金が異常に濡れていることがわかった。しかし、その辺りの屋根瓦は2階の屋根に遮られて濡れていない。大工さんはとりあえず2階のといのつまりを直して、また雨脚が強くなってきたので帰っていった。相変わらず雨漏りは続き、今やっと雨が止んだのでどうやら止まったようだ。今晩、また降るかもしれない。
とにかく晴れたら2階の屋根の点検をしてもらおう。
蜩が、私の憂鬱な気持ちに関係なく、早くも鳴き始めた。
8月24日(火)のシンフォニア岩国でのコンサートのチケット販売が始まった。
今回のプログラムは、スタッフからの「もう少し判り易いプログラムを」との要望に応えて、ドヴォルザークのユーモレスクやマスネのタイスの瞑想曲などを入れ、メインのシューマンのヴァイオリンとピアノのためのソナタも「ソナタより」として第1・2楽章だけを演奏する予定だ。最近では何でも全曲を通して演奏するのが当たり前になっているが、その昔は、オーケストラの演奏会でピアノ協奏曲は2・3楽章だけとか、ヴァイオリンリサイタルのプログラムの中にいきなりヴァイオリン協奏曲がピアノ伴奏で第1楽章だけ入っていたりした。つまり、今年はひと昔風のプログラムになっている。
楽しい中にも、心に残るような時間を多くの方々と共有したいと思っています。
ヴァイオリンとフルートとピアノの夕べ
ヴァイオリン:石井啓一郎
フルート:石井陽子
ピアノ:石井啓子
2010年8月24日(火)午後6時15分開場 7時開演
シンフォニア岩国多目的ホール
エルガー:愛のあいさつ
ミヨー:二つの歌
プーランク:フルートとピアノのためのソナタ
プッチーニ:アリア「私のお父さん」によるファンタジー
シューベルト:ヴァイオリンとピアノのためのソナタ 遺作137-3より
ドヴォルザーク:ユーモレスク
マスネ:タイスの瞑想曲
日本の歌:浜辺の歌 出船
シューマン:ヴァイオリンとピアノのためのソナタ第2番より
サラサーテ:チゴイネルワイゼン
主催:啓&啓倶楽部
全席自由 一般3000円 高校生以下1500円(当日500円増し)
チケットお求め:
シンフォニア岩国℡0827-29-1600
啓&啓倶楽部事務局Fax0827-32-8352
藤重Fax0827-31-3793
海開き
潮風を浴びながらちょっとドライブをした。
と言っても宏樹庵から20分弱。国道188号線を下る。由宇駅を過ぎてまもなく、潮風公園みなとオアシスゆう。
今朝の新聞に7月のオープンに先立って山口県にある海水浴場44箇所の水質検査の結果が発表された。ここ潮風公園は「特に良好」と出ていた。
由宇町は今は岩国市に吸収合併されたが、元は独立した町で私の従妹筋の人が町長をやっていた。彼の在任時代に大がかりな開発に取り組み、この公園が出来た。
ビーチは450メートルとかなり長いし、砂浜も広い。海岸に沿って散歩道もあり、イベントスペースや野菜、海産物などを売るお店もある。工事をしている時は、そんなにお金をかけて本当に人が集まる所になるのだろうかと心配したが、結構好評のようだ。
きょうはまだ人もまばらだったが、梅雨の晴れ間の海風は気持ちが良かった。
すぐそばに港があり、江戸時代から北前船の寄港地だったそうだ。明治のはじめ頃は、米、木材などを運び出し、交通の中心地だった。
漁業も盛んで、エビ、アジ、カレイ、タイ、その他いろいろ獲れる。この辺りのスーパーには瀬戸内海産の魚がずらりと並んでいて、どれもおいしそうだ。お寿司屋さんに行っても、まず注文するのはアジかコイワシ。ここで食べるようになってからは東京のお刺身が食べられなくなった。
そういえば、町長がまだ在任中、漁船に乗せてくれたことがあった。
底引き網漁船で、網を海底に沈めて走る。あとで引き揚げた網の中にはカレイやらタイやら、いっぱい入っていておすそ分けにあずかった。
うすもやに遠のく梅雨の瀬戸の島
海辺の施設
誰かが砂浜に残したモニュメント
海水は本当に透き通っていた
瀬戸内海産の魚が並ぶスーパーの売り場
ミュージックキャンプ
竹林が黄色く染まっていた。風に乗って竹の葉がひらひらと舞って、宏樹庵の入り口の小径を埋めた。あっちにもこっちにも竹の子がニョキニョキ伸びて、空気も地中も生命の力に満ちている。
5月2日から恒例のミュージックキャンプが始まった。毎年この季節に開催して今回11回目。
1日に東京からの参加者が到着。2日と3日は宏樹庵のすぐ上の自治会館でレッスンが行われた。
参加者18名のうち、家族連れで来た人はふれあいパークに泊まり、そのほか単身で来た人は宏樹庵で寝食を共にした。その人数は石井家の人数を合わせると17人にものぼり、宏樹庵のあちこちから練習の音が聞こえてきて、熱心な人は夜の11時過ぎまで練習していた。
宏樹庵と自治会館は歩いて2分の距離にあり、練習をしてからレッスンに行くのは楽だったことと、食事は参加者のお父さん、岡崎シェフと、啓&啓倶楽部の藤重さんのお陰で、ふれあいパークの食事とは比べ物にならないくらいおいしかったことで、皆の満足度はかなりのものだったようだ。
初参加の人は3名、その他は皆何回目かの人ばかりで、子供たちは再会を喜び、お互いをライバルとしても認めあっていた。今回の最若年者は8歳の男の子で、ミュージックキャンプ2回目。昨年よりかなり上手になっていた。ピアノを弾くことが何よりも好きなのだそうだ。ほかの子供たちもそれぞれに上達していて、聴きに来てくださる人達が‘毎回子供たちの成長ぶりが楽しみ‘と言うのもうなずける。又、3日間という短い期間に、子供たちが皆、教わったことを自分なりに吸収して曲を仕上げようとする集中力にも毎回感心させられる。
最終日4日の午後2時からふれあいパークのイベントホールにて「散歩がてらのコンサート」が開かれた。コダイ作曲のヴァイオリンとチェロのための二重奏曲などの難曲から、楽しい曲までバラエティに富んだプログラムで、聴衆も演奏者も楽しんでいた。
宏樹庵の入り口の小径の脇に伸びてきた竹の子
自治会館でのレッスン
カレーを何時間もかけて煮込む岡崎シェフ
宏樹庵の濡れ縁で練習
熱演!!コダイ作曲ヴァイオリンとチェロのための二重奏曲
8歳と10歳の姉弟の共演