電動式のチェーンソー。
誰かが昔、宏樹庵に置いていった。
誰も使わなかった。
昨年秋、これを使って自分で木を切ってみようと思い立ち、農機具屋さんに持って行って、修理して使えるようにした。
林の中の朽ちた木、倒れた木、余計な木なども伐りたいが、まずは薪にするよう宏樹庵に山のように持ち込まれた材木を切る事に。
大工の久良さんが、かがまなくても切れるような素晴らしい台を作ってくれた。彼に使い方のこつを少し習って、翌日、恐る恐る試してみた。初めは材木を切断した後、チェーンソーの歯が台に当たって台が傷ついたりしていたが、だんだん要領がわかって上手になってきた。二人で代わる代わるやってみる。どんどん切れる。鋸とは雲泥の差だ。

宏樹庵の暖房は薪ストーブのみ。アメリカ製のどっしりとしたストーブ。煙突はまっすぐ2階の居間を通って屋根に抜けている。ストーブが置いてある1階の居間の隣は吹き抜けの玄関で、その戸を開けておくと2階まで暖かくなる。2階の煙突は断熱材が施してあるので手で触っても熱くはないが、ほわっと暖かいのでその温もりも部屋を暖めている。
冬中、薪はたくさん要る。そしてお蔭様で薪はたくさん出来た。

1日の練習が夜10時過ぎに終わると、2階で晩酌が始まる。
ストーブの中で真っ赤に燃えた木をいくつか2階の囲炉裏に運び、それに少し炭を足せば、そこでお燗もつけられ、魚や野菜なども焼くことが出来る。
二人の会話は進み、日付が変わる頃、布団に入って熟睡。
おやすみなさい。

チェーンソー
チェーンソー使用開始。奥には広い薪小屋も出来た。
私もチェーンソー
私もチェーンソー
薪ストーブ
薪ストーブはよく燃える
囲炉裏
晩酌の始まり