1月14日(木)石井啓子アンサンブルシリーズ31回目が東京文化会館小ホールにて開催された。
この演奏会は今までいつも11月か12月に開催されていた。しかしオリンピックの影響もあって(?)東京文化会館の予約が取れなかった。たまたま1月の開催となっていたのだったが、コロナで演奏会が中止、延期を余儀なくされる中、かえって1月で良かったと思っていた。コロナ対策でチケット販売は会場収容人数の半数315席、そして誰がどこに座っていたか後で確認できるように全席指定。当日の受付の混雑を避けるためチケット代は全て事前振込、東京文化会館友の会の招待はいつも50だったところ20に限定(友の会事務局による抽選)、など細かな作業は今までになかった事だった。
それでも意外に皆さん久しぶりの生の音楽に触れることを楽しみにチケットを買って下さった。
ところが! コロナ感染者急増で1月7日緊急事態宣言発令。外出の自粛、夜8時には帰宅するようにとのお達し。チケットを買って下さった方も体調に自信がないからとか、グループ内でもし感染者が出たら困るとかなどの理由でキャンセルが相次ぎ、本番直前になって対応に追われた。

本番当日は朝から素晴らしい晴天。さあ、音楽を楽しもうという力が湧いた。
ベートーヴェン ピアノ三重奏曲変ロ長調遺作、シューマン 幻想小曲集、シューマン ピアノ三重奏曲作品63、休憩を挟んでシューマン ロマンス、ライネッケ フルートソナタ「水の精」 そして最後はベートーヴェン ピアノ三重奏曲「街の歌」。終演時間なんと9時20分!!! 欲張ったプログラムだった。しかしお客さんの拍手は本当に暖かかった。変化のあるプログラムだったので長いとはちっとも思わなかった、演奏者と聴衆が一体になったのを感じたなどの声が寄せられた。
終演後はロビーに出ることも禁止。店はもう開いていないので打ち上げも無し、と異例づくめの演奏会だったが開催出来て本当に良かった。
いらして下さった方々に心より感謝。
                                                               合掌

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アンサンブルシリーズⅩⅩⅩⅠ