10月25日宇部市渡辺翁記念会館にて日本フィルハーモニー交響楽団の演奏会が開催される。
宇部興産株式会社は2008年 より、当時代表取締役社長だった田村浩章氏の提案により社内の「共存共栄」の精神に基づいて、今までやってきたゴルフの世界的なトーナメントをやめて「音楽を通して地域文化振興への貢献」を目的に日本フィルハーモニー交響楽団を宇部市に招聘し、それ以来毎年「宇部興産グループチャリティーコンサート」を開催してきた。
第13回目となる今年は、コロナ禍の中東京からの多人数の移動のため感染防止対策を徹底した上での開催となる。その徹底ぶりが半端ではない。
演奏者の体調は2週間前から毎日検温、行動の記録。全員のP CR検査。今回演奏で来宇する人のみならず、万が一陽性反応が出た場合の代替確保のため、主に管楽器奏者全員の検査、つまり100人以上の人の検査。楽員の宇部市内での飲食禁止。移動は貸切バス利用。
また、宇部市民にとっても、チケット販売はこれまでは発売開始日の朝早くから並んで買っていたが、窓口販売はなくて全て往復はがきかwebサイトからの抽選販売のみ。座席数も記念会館は1200席程あるところ270席に、また宇部市民に限定‼︎  その代わりに11時からと15時30分からの2回公演。チケット半券の裏には連絡先記入を求める。 
ここまで徹底しなければならないのかと思う。コロナとは何なのだろうか?

当日指揮をするのは世界を股にかける広上淳一氏。彼は今年2月以降オーケストラの公演が全て休止しどの楽団も財政的ダメージを受けて 存続も危ぶまれる中、文化の象徴であるオーケストラを一つでも破綻させてはならないと言うメッセージを送り続けている人。モーツァルトのディヴェルティメントニ長調K 136、ベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲を演奏する。ソリストは山根一仁氏。
パイオニアの協力で聴覚障害のある人のために「ポディソニック」体感音響システムを使った席も設ける。本番の演奏はFMきららで生放送の予定。

弾いている人も聴いている人も楽しい演奏会になる事だろう。