ウツギ

5月2日から4日までの恒例のミュージックキャンプに参加するために参加者の何人かは1日に宏樹庵にやってきた。コロナ禍の中での移動は「会社には内緒」「学校には何も言わなかった」など複雑な参加の仕方だった。

2月初めに募集を始めたがコロナの影響や大学受験などでなかなか参加者が集まらず、15人を下回る様だったら開催は無理かと石井と話していた。3月中旬になってやっと、子供も含めて19人になり、うちの子供たちも含めればプログラムの形は決まって来た。参加者が少なかったので一人で何曲も弾くことを認め、プログラムの曲数はいつもと変わらなかった。
ところが、始まる4日前になって緊急事態宣言が発令され、職場の要請により市外、県外には出ることが出来なくなってしまったチェロの奏者二人!!! 弦楽四重奏など他のメンバーのためにプログラムを変更するわけにはいかず、常連の参加者の一人と、なんと桜庭先生が代わりに弾いて下さることになった。豊かな桜庭先生の音に包まれた参加者は幸せだったと思う。
今回は3日午後に宏二郎が絵に対する思いを話すお茶会も設けられた。宏二郎のとつとつとした話しぶりに引き込まれて感動した人もいたようだった。宏二郎は何十年ぶりかの出演もあり、食事係の役目もあり、大忙しだった。
最終日の「散歩がてらのコンサート」は4日午後1時半より由宇文化会館にて、モーツァルトのEine kleine Nacht Musikで始まった。クラリネットの初参加者もいて、ジャズ風のミヨーは楽しかったとの声も。子供たちの成長も素晴しかった。最後は講師、桜庭先生と石井啓一郎&啓子のシューマンのトリオ第1楽章。ヴァイオリンで参加していた中学生の女の子はそれを聴いて、自分もいつか弾いてみたいと言っていたそうだ。
中身の濃い講習会だったと思う。

紅ウツギの花は今年はいつもに比べて濃い紅色に咲き満ちていた。

布団干し
布団干しに始まり、布団干しで終わるこの会

料理人
今回の特別料理はシシ肉のヒレ。1頭の猪から2切れしか取れないそうで、貴重品。

篝火
もちろん篝火も。

合奏
合奏の舞台練習。コンミスは小学6年生の女の子。