2018年06月

ジャック・ティボー(1880~1953) フランスの20世紀を代表するヴァイオリニスト。

1953年9月ティボーは来日し、全国5か所の会場でリサイタルを開催する予定だった。宇部は10月1日渡辺翁記念会館。リサイタルのチラシも既に広く配布され、その頃は会場がまだあまりなかった事から熊本や岡山から聴きに来る人もいた。しかし、来日途中の突然の飛行機事故のため、そのリサイタルは中止になってしまった。
このたび、65年ぶりにその幻となったリサイタルを再現してみようと宇部好楽協会の主催で9月30日(日)午後2時よりティボーの宿泊先だった俵田邸にて石井啓一郎啓子による演奏会が開催される。フランクのソナタやモーツァルトのヴァイオリン協奏曲第3番など当時のプログラムをそのまま演奏する。チケットのことなど詳細は未定だが、会場が俵田邸なので席数はかなり限定される。希望する人は早めにご連絡を。

宇部好楽協会℡0836-34-4794
石井 mail kayishii0410@ybb.ne.jp

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石井啓一郎ヴァイオリンリサイタル2018チラシ表 (1)
6月7日京都、11日宇部、13日東京でのリサイタルが終わった。
シューマンのロマンスから始まり、シューマンのソナタで終わるという濃厚なロマン派のプログラムだが、その間に挟まっているのはスペインの民族色の濃いファリャのスペイン舞曲やニンのスペイン組曲。更に今回は久しぶりに無伴奏でエネスコのルーマニア舞曲。これは10分くらいの曲だが、エネスコ独特の歌いまわしを石井は楽譜も見ずに自らの体からあふれ出るような演奏で聴衆を魅了した。シューマンのロマンスに続くプログラム2曲目のモーツァルトのソナタには通常は入れない長々と続くピアノのカデンツを入れた。誰も弾いたことのない石井啓子オリジナルのカデンツでこれも好評だった。石井の愛器ガリアーノは今回大変状態が良く、よく響いていた。一時の病気が嘘のようだった。微妙な調整のお陰と思う。

「手術をしてから一層元気になったようだね。」との声もあった。
手術は2014年1月。それまでは頑なに不要としていた携帯電話をようやく購入して入院したが、公衆電話で私に電話してきて、携帯電話がどこに行っちゃったか分からないので電話してくれと言う。電話したら何と自分が履いていたスリッパの中に入っていた!!! そのくらい足の感覚がなかった。
手術は首の骨を削る8時間もかかる大手術で、今も首に金具が入っている。でも、そのお陰で今も元気に弾き続けることが出来ている。いつまで引き続けるか・・・尊敬する師匠ミルシュタインが最後の演奏会を開いたのは84歳の時。完璧なライブ録音が残されている。
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京都でのリサイタルを終えてロビーで。

5月の終わりから6月にかけて玉ねぎとニンニクの収穫が続いた。
玉ねぎは昨年11月初めに、ニンニクはそれよりひと月ほど早く植え付けた。普通の玉ねぎ350と紫玉ねぎ50を植えたのだが、紫のは今回、何故か出来が悪かった。どれも小さい。それに比べて普通の玉ねぎの方はとてもよく出来た。ただ、私が苗を植え付ける時浅過ぎたためか、多くが強風に耐えきれず倒れてしまった。倒れても育ってはくれたのだが、玉ねぎは茎がヘナッと折れた時が収穫の合図。ところが倒れているのは折れたかどうか見分けが付きにくかった。ちょっと収穫が遅かったかもしれない。紐に結わえて吊るすまでに茎の部分が少し柔らかくなっていた。吊るした玉ねぎを見上げながら、今年いっぱいは腐らずにいてねと祈った。息子たちの所にも持って行った。
この玉ねぎ、市販のと大きく違うのが切った時に解る。密度がぎゅっと詰まっている感じ。焼いても炒めても甘い。
ニンニクも1個300円と計算したら結構な金額になる。これで今年中は買わなくて済むだろう。
収穫に感謝!
それにしても、大事なリサイタルの一番忙しい時期にこの作業は毎年重なる・・・

ニンニクの芽 10月
昨年10月10日、植えたニンニクが芽を出した。
ニンニクの収穫2018
ニンニクの収穫、6月4日
玉ねぎの収穫2018
玉ねぎの収穫、5月25日
吊るされた玉ねぎ
京都のリサイタルから帰ってきて6月9日に吊るした




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