2016年04月

4月23日(土)午後2時よりシンフォニア岩国多目的ホールにて石井啓一郎ファミリーコンサートが開催された。
このコンサートは2002年から毎年夏に開催されていたのだが、アンケートに酷暑の最中ではなく春か秋に開催してはという声もあり、夏は宏樹庵の来客も多いことから、今年初めて春の開催となった。
演奏は石井啓一郎、石井陽子、石井啓子の親子。プログラムはコルンゴルトのピエロの踊り唄、シューベルト ヴァイオリンとピアノのための幻想曲、休憩を挟んでクライスラーの小品3曲、フルートとピアノで赤とんぼとドップラーのハンガリー田園幻想曲、チゴイネルワイゼン。
陽子の長女晴香は今年一年生になった。コンサート前日の22日、給食を終えた頃陽子は学校に迎えに行って子供3人連れて山口まで来た。その夜ちょっと練習。コンサート当日は10時から会場練習。午後2時開演。
プログラムの中の曲はどれも大切な曲ではあるが、メインと言えばヴァイオリンはシューベルトの幻想曲、フルートはドップラーの田園幻想曲。どちらも幻想曲で形式にはとらわれない美しい曲だ。ドップラーはフルートならではの旋律で、さすが陽子の演奏は皆を堪能させたようだった。一方、シューベルトの幻想曲は聴いていると「美しい」の一言なのだが、実はヴァイオリンもピアノも超絶技巧。パガニーニのキャプリスのように超絶技巧を売り物にしているのならまだいいのだが、聴いている方にはその難しさは一切感じさせられないという難しさ。練習を重ねて少し弾き方がわかってきた。それともう一つ、今大変な悩みを抱えている。石井はガリア―ノという1770年に作られたイタリアの楽器を使って演奏しているが、そのガリア―ノが今重い病気にかかっている。弾いていても弦だけが鳴って本体が共鳴しないのだ。昨年12月東京でのアンサンブルシリーズでは楽器が思うように鳴らず、本人にとっては納得の行かない演奏会だった。批評もピアノばかり褒めた文が音楽雑誌に載った。それから4か月。少しはなじんできたかなと思ったが、広いホールで弾いてみると全然手ごたえがないことに気付く。ホールの空間にヴァイオリンの音が響いていない。アンケートにもヴァイオリンの音が細いとの感想が。
6月には京都と東京でのリサイタルが待ち受けている。不完全燃焼とならないようどうしたらいいのだろうか。

宏樹庵の庭には何羽の鶯が来るのだろう。
ホーホキョケキョ!!! と元気よく鳴く鶯。ホーッ、ホケキョッ!ときれいに鳴く鶯、ケキョケキョケキョケキョと長いさえずりも際立って美しいのにどこか奥ゆかしい鶯。
いろいろな個性がある。

楽屋で
終演後楽屋で
子供達と
子供達と
(晴香とほのかは何を見てるのかな)
病気のガリア―ノ
病気のガリア―ノ。なんとなく冴えない表情をしている。
ガリア―ノ裏
ガリア―ノの裏板には美しい模様が細工されている。

リサイタル
6月4日(土)午後1時半開場 2時開演 京都コンサートホール小ホール
全席自由 3000円
6月7日(火)午後6時半開場 7時開演 東京文化会館小ホール
全席自由 4000円

コルンゴルト ピエロの踊り唄
シューベルト ソナチネ 第3番 ト短調
クライスラー ウィーン風行進曲 中国の太鼓 ウィーン奇想曲 ジプシーの女
ウェーベルン 4つの小品
シューベルト ヴァイオリンとピアノのための幻想曲

主催 啓&啓倶楽部
後援 日本フィルハーモニー交響楽団 日本フィル協会
お問い合わせ 啓&啓倶楽部℡/Fax0827-32-8352 mail kayishii0410@ybb.ne.jp

千年近くにわたる多くの異民族の共存共栄の中から醸し出されたウィーンの文化エッセンス。
コルンゴルト、クライスラー、ウェーベルン、シューベルト。この4人のウィーン生まれの大天才がそれぞれの時代を映し出しているウィーンを味わっていただきたいと思っています。
是非お運びください。

ファミリーコンサート
4月23日(土)午後1時15分開場 2時開演
シンフォニア岩国多目的ホールにて
出演 石井啓一郎 石井啓子 石井陽子
全席自由 一般3000円(当日券は3500円) 高校生以下無料(事前に申し込みが必要です)

プログラム
コルンゴルト ピエロの踊り唄
シューベルト ヴァイオリンとピアノのための幻想曲
クライスラー ジプシーの女 ウィーン奇想曲 中国の太鼓
山田耕筰   赤とんぼ
ドップラー  ハンガリー田園幻想曲
サラサーテ  チゴイネルワイゼン

チケット販売場所
シンフォニア岩国 淵田楽器店 啓&啓倶楽部事務局
お問い合わせ
啓&啓倶楽部事務局 ℡/Fax0827-32-8352 mail kayishii0410@ybb.ne.jp
主催 啓&啓倶楽部
後援 岩国市教育委員会 岩国市文化協会 岩国の文化を高める会 アイキャン 淵田楽器店

久し振りに陽子のハンガリー田園幻想曲が聴けます。何年ぶりでしょうか。
シューベルトの幻想曲は技術的に大変難しいのですが、それを全然感じさせない美しさがあります。
是非お運びください。
 

畑にニョキニョキとアスパラが伸びてきた。
植えたのは昨年で、昨年も細い茎が伸びてきたが、食べるには細すぎてすぐにふわふわの葉になった。
今年はひょっとしたら食べられるかもしれないと期待していた。
3日くらい前に頭を出したのは立派な太っちょさんで、他にもあちこちに生えてきた。あらあらと思う間に背高のっぽさんになったのもある。
4月10日。石井の67歳の誕生日だった。
初めて収穫したアスパラを七輪で焼いて食べた。
「うっ、これ、何?」
そして、そのあと二人で笑いが止まらなかった。柔らかくて、甘くて、しっかりとした味。
「これは北海道のアスパラに匹敵するね!」
「いや、それ以上かもしれない。」
美味しいものを食べると幸せになる、とはこの事だと感じた。
このアスパラを食べて本当にそう思った。幸せ。
その日は、アスパラのほかに採れたての人参、竹の子、新玉ねぎ、長ネギも焼いた。みんな畑やそこら辺のもの。
竹の子の季節になって、あちこちに竹の子が顔を出している。子供たちにも送ろうと思うが、それでも食べきれない。誰か、簡単に家で保存できる方法を考えてくれないだろうか。

それにしても、あのアスパラの味にはびっくりした。
畑はまず土作りと言う。ところが、あの畑に初めて野菜を植えようとした時、あまりに土が悪いのにびっくりした。土がガチガチボロボロなのだ。あの畑は私達が帰ってくる前には人に貸していて、その人はそれはそれは丁寧に野菜を作っていた。それなのに、である。その人の畑はいつも整然としていて、雑草一つ生えていないきれいな畑だった。育つ野菜もいろいろな種類がきれいに並んでいた。多分、化学肥料で美しく育てていたのだろう。私達は土作りから根本的にやり直さなければならなかった。耕運機が大活躍し、土を深さ50センチ以上掘り返して牛糞や木の葉を混ぜ、やっと黒々した土になってきた。
これからも畑の野菜たちに幸せをもらおう。

アスパラ
伸びてきたアスパラ、その向こうに玉ねぎも。
竹の子
あちこちに竹の子
力持ち
家の入口のアスファルトを押し上げて顔を出した竹の子も。
人参
人参はこれ以上畑に置いておくと固くなるので全部収穫。
こんなにたくさん人参を作るようになったのは、元は妹に新鮮な人参ジュースを飲ませたかったから。
妹はうちの人参を待てなくてお空に行ってしまいました。
濡縁で
例によって濡縁の七輪で。

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