2015年12月

12月22日
今年最後のお天気の良い日。どこかに行こう! 前の日に急に萩へ行くことを決めた。

朝10時過ぎに出発して秋芳洞を目指す。
かつて行ったことがあるはずなのだが、もう大昔のことで何も覚えていない。
夏は涼しくて良いが、冬でも17度くらいあるので寒くないだろう。
美東のサービスエリアで有名な美東ちゃんぽんをいただき、そのすぐ先の美祢東インターで高速を降りる。道はずっと良かった。真っ青な空の下を気持ちよく走る。
秋芳洞に到着。今はシーズンオフで人もまばらだった。
鍾乳洞は日本各地にいろいろあるが、ここほど巨大な洞穴はない。暗くて足元が不安で石井が歩けるかどうかちょっと心配した。運動靴で良かった。本当に広かった。あちこちで表情の違う景色が広がっていた。水が大きな音を立てて流れていた。階段や坂もあり、手術前の石井は来れなかっただろう。良かった、歩けるようになって。
でも黄金柱の所まで来て、とうとうダウン。ベンチがあったのでそこに腰かけて待っているから一人で先を見て、と言うので私は一人でどんどん奥に行って、黒谷口の出口付近で折り返した。
暗くて良い写真はあまり撮れなかったが、マリア像とか巌窟王とか名前が付けられた石もあった。天井から少しずつ落ちてきて2㎝の高さのキノコみたいに積るのに何百年もかかるそうだ。この秋芳洞が生まれたのは数十万年前。少しずつ穴が拡がって今のような形になった。気の遠くなるような事実。

それから萩の雁嶋別荘に行き、泊まる。
日本海に流れ込むすぐ手前の川に面しているきれいな宿だった。
夕食に瓦蕎麦が出た。初体験。むかごの真薯や栗の渋皮煮など美味しく頂いた。

今年も忙しかったけれど元気に終了。
お疲れ様でした。

秋芳洞入口
秋芳洞に到着
洞窟への小道
洞窟への小道
洞窟入口
洞窟入口
百枚皿
百枚皿
洞内富士
洞内富士
無数の傘
傘づくし
大黒柱
大黒柱
黄金柱
黄金柱
雁嶋別荘
雁嶋別荘に到着
雁嶋別荘ロビー
ロビー
部屋からの夕暮れ
部屋からの夕暮れ景色
瓦蕎麦
瓦蕎麦  下にコンロが付いていた

ほのか。陽子の三女。10か月。自分で立てるが歩くのはまだ。
12月2日東京文化会館にて開催された石井啓子アンサンブルシリーズでは陽子はウェーバーのトリオで共演したので、その練習や本番の折、いつもほのかを連れてきた。上の二人は幼稚園で預かってもらったが、ほのかはまだ1歳になっていないので預かってもらえなかった。一時保育も探したらしいが見つからなかったと言う。今の時代、子育て支援が声高に言われているので母親の働きに合わせて色々な支援があるかと思っていた。例えば、登録制になっていてその家庭内で預かってくれるような所もあると聞いたことがある。陽子の住んでいる地域では残念ながらそういう場所がなかったのだろうか。
1回の練習は2時間くらい。その間、ほのかはレジャーシートの上でごそごそしたり、陽子につかまったりして過ごしていた。母親が一生懸命何かをしているのを感じてか、泣いたり我がままを言ったりはしない。本番の日、ゲネプロの間はベビーカーの中にいてもらおうとしたが、客席が暗くて怖かったのか機嫌が悪かった。仕方なく舞台に上げたらずっと陽子にしがみついていた。本番中は父親が来てくれたので助かったが、それにしてもあの小さな子がよく長い時間我慢するものだと感心した。

ポルシェセンターでの演奏会のあと、宏樹庵の上に建てる家の件で設計士さんや大工さんとの打ち合わせが宏樹庵であった。
宏二郎の奥さん(藍)が子供連れでやって来た。
一青(いっせい)。宏二郎の長男。これも10か月。ほのかよりだいぶ重い。
この子も我慢強い。3時間ほどかかった打ち合わせの間も全然邪魔しなかった。

この二人、どんな風に成長するのか楽しみだ。

美しかった庭の紅葉は雨ですっかり葉が落ちて冬景色になった。

ほの舞台デビュー
ほのか舞台デビュー
小さな巨人
小さな巨人
一青
一青

「音と色彩の響流」
こうタイトルが付けられた宏二郎の絵と私たちの演奏とのコラボレーションが12月12日(土)午後6時よりポルシェセンター山口のショールームで開催された。
私がポルシェセンターとはどんな所かと下見に行ったのが10月29日。主催の松永ピアノさんからは1階に展示が出来ると聞いていたが、来てみると壁はカーブしているし、柱も円柱で、高そうな車がでんでんと置いてあり、どこにも絵を掛けるスペースなんてないという印象だった。困った。結局、松永ピアノさんが色々な企画を引き受けている所に頼んでイーゼルとパネルを手配してくれることになった。企画会社の人と私は松永ピアノさんを通して話をするのでイーゼルの大きさやパネルが自立するのか、連結できるのかなかなか判らず、また直前になってそれらは12日演奏会当日しか借りてない事がわかり、慌てて手配し直したり、バタバタと当日を迎えた。
宏二郎と私たちは前日宇部へ来て、当日10時半にポルシェセンターに行った。パネルなどが到着するのと同時だった。
すぐに展示が始まる。
パネルは2つでも3つでも連結できた。
一番大きな作品は横幅170㎝あったので3つ連結して使えることがわかって少し安心したが、それをどこに置くか、あっちでもない、こっちでもないといろいろと考えた末、カーブした壁に沿って置くのが一番いいだろうという事になった。
それから順番に全部で9点の絵の展示を終えたのは午後2時を過ぎていた。控室は企画会社の人や松永ピアノの人と一緒で、遅いお昼ご飯を済ませ、ゆっくり休むこともできずに3時半から会場練習が始まった。
ピアノはスタンウェイのフルコンなので音は良いのだが、ヴァイオリンとのバランスが難しかった。
6時開演。
50名ほどのお客様の中にはKRYの会長さんもいらしてびっくり。
エルガーの愛の挨拶、モーツァルトの変奏曲、ヤナーチェクのヴァイオリンとピアノのためのソナタ、そして休憩。休憩は30分とってゆっくり絵を鑑賞して頂いた。後半は外山雄三の山口民謡と出船、浜辺の歌。花は咲く。フーバイの小品2曲、最後はお決まりのチゴイネルワイゼン。全般にピアノの音のきれいな曲が並んだ。石井のトークもお客様は大変楽しんでいらっしゃる様子だった。

演奏会は無事済んだが、絵の展示は19日まであるのでお時間のある方は是非お立ち寄りいただきたい。
ただ水曜日はポルシェセンターの定休日だそうです。

展示
ポルシェの間に展示された作品の数々
演奏会
演奏会。音はよく響いた。
休憩時間
休憩時間
 

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