2015年04月

近所のN氏が自分で何十年も育てた松をもう面倒が見きれないのでもらってくれないかと私に相談してきた。
この宏樹庵に越してきた当初からいずれ良い松が欲しいと思っていた。しかし、手入れの事を考えると二の足を踏み、ぐずぐずしているうちに松を植えるスペースもなくなってきて諦めかけていた。すぐにN氏の家に見に行った。大きな木ではなかった。が、傾き具合が石碑の梅とちょうど似合うと思った。門を入った所に私の好きな夏椿をだいぶ前に植えた。それを移動させれば松が入るかもしれない。
上京する予定があったので帰ってから来てもらうよう植木屋に頼んだ。
4月22日大変良いお天気の日、植木屋はやって来た。
まずN氏の家の松を丁寧に枝など折れないように支えを取り付けて掘り起し、宏樹庵に運んだ。それから夏椿の周りを深く掘ってクレーンで吊り上げてもみじの隣に植えた。それから松を下して向きを確かめながら置き、土を埋めていった。力も神経も要る。夕方になってやっと移植完了。しばらくは水やりを欠かさないようにと言い残して植木屋は帰って行った。
松は満足そうだった。N氏の庭にあった時より立派に見える。
大切にしよう。

松

この写真にも写っているが宏樹庵には立派な門柱がある。
小径を入ってきて正面に宏樹庵が建っているので誰も門から入らない。
宏樹庵の元の家は私の曽祖父が建てたのだが、門柱は曽祖父が亡くなった後、曾祖母に頼まれて祖父が建てたそうだ。それ以前の門がどういうものだったのかは知らないが、以前のものより立派なものだったのに曾祖母はあまり気に入らなかったらしい。
その門の外側に黒い細い竹が植えてある。
姫黒竹?名前は知らない。
今日、何だか枯れているみたいだと気が付いて見に行ってみてびっくり!!!
なんと竹に花が咲いている!
竹は60年、或は120年に一度、花が咲いて枯れると聞いたことがある。
何本もあるその細い竹は全体に花が咲いておばけのような姿だ。
・・・・・。
小径を入って来るところの竹林は孟宗竹で、それはどんどん竹の子が伸びて、小径のアスファルトを突き破って出てきたのさえある。物凄い力だ。
門の所の竹は本当に枯れるのかもしれない。
でもきっとまた生えてくるのだろう。

ミュージックキャンプが5月3日から始まる。
宏樹庵に泊まる人は今年は16人。その人たちのために布団をせっせと毎日干している。

竹の子だらけ
竹の子だらけ
竹の子の力
アスファルトを突き抜けて出てきた竹の子 凄まじい力!

門柱は小径の突き当りを左に折れて進んだところにある。ここを入れば玄関が見える。
この門の右側に松を植えた。左の外側に細い竹がある。

竹の花

布団干し
布団干し。有難いことに良いお天気が続く。
向こうに植えた松と石碑の梅が見える。

キャベツ中くらいの大きさの四分の一、玉ねぎ半分、人参少し、ニンニク少し、それに手羽先を一つ入れてシャトルシェフで一晩煮る。味付けはマギーのブイヨン。翌朝の私のお決まりのスープ。時にはジャガイモを入れたり、カボチャのスープにすることもある。
キャベツは今年初めて作ってみた。少しだけ。なかなか丸まらないと石井は嘆く。でも外側の葉もスープのお出しにしたり、一つは立派なのが出来た。たくさん作らないと毎朝のスープには足りないのだけれど。
シャトルシェフとの出会いは外山雄三先生宅で使っていらしていいなあと思ったら先生が下さった。とても便利なのでもう一つ近くで買い求めて今、宏樹庵に大小二つある。牛タンの煮込みなど簡単にできる。夜ご飯の片づけをして翌朝のスープの用意をするのだが、朝になると野菜も手羽先もぼろぼろになって歯がなくても食べられるほどだ。美味しい。

今日は竹の子を掘った。
大きいのが5つ、小さいのも5つ。ちょいちょいと下に降りれば掘れる。採っても採ってもこれからは生えて来るだろう。
保存が出来ればいいのに。
宏二郎の所に半分送った。


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