8月26日(日)午後7時よりシンフォニア岩国多目的ホールにて石井啓一郎ファミリーコンサートが開催された。
多目的ホールは座席が230ほどあるのだが、一つ二つは空いていても3人で並んで座ろうとすると探さなければならないくらいのお客さんの入りだった。

テーマソングのエルガー「愛のあいさつ」から始まり次は、フルートとヴァイオリンとピアノでミヨーのソナタ。これは2本のヴァイオリンとピアノのために書かれた曲なのだが、その第1ヴァイオリンのパートを陽子が吹いた。南欧を思わせる明るい曲だ。次はフルートとピアノで「椰子の実」。昨年の震災のあとアメリカ西海岸にサッカーボールその他が流れ着いた。「名も知らぬ遠き島より流れ寄る椰子の実一つ」とそれらが重ね合わされて想いが深い。ヴァイオリンとピアノでイギリス人作曲家スコットの「蓮の国」。これも東洋風エキゾチックな和声で書かれている。チゴイネルワイゼンで前半の締め。後半はアヴェ・マリアの後、レスピーギの30分もかかる大曲「ヴァイオリンとピアノのためのソナタ」。迫力満点。

陽子は1歳と3歳の子供を育てながらの練習。自分の家は密集した住宅地のマンションなので夜は音が出せない。
8月6日に宏樹庵に来て本格的な練習を始めた。
練習時間は子供たちが機嫌よく遊んでいる夕方30分から1時間、そして子供たちを9時に寝かせた後。上の子はまだ寝付けてなくてもそばで練習していれば一人で寝る。陽子も疲れて一緒に寝たいところを頑張って起きて練習した。
東京芸大のフルート科を卒業して、東京で何回かリサイタルも開き、殊に巨匠イェルク・デムスとの共演ではデムスに絶賛されるくらいの才能の持ち主。演奏会前の練習は欠かせないので、なんとか時間を作り出して励んでほしい。


看板
ホール前の立て看板

お客様
ほぼ埋まった会場、皆さんプログラムを熱心に読まれる

演奏者
演奏者
(毎回ドレスが楽しみというお客さんもいるとか・・)

子供たち
子供たちは演奏中スタッフのおばさん達と一緒