1月8日、大竹から高速に乗って東へ。晴れてはいるが暖かいせいか山々は少し霞んでいる。河内で降りて竹原を目指す。竹原港へ着いたらフェリーがちょうど出航するところだった。時間を調べて行ったわけではないのだがタイミングがすこぶる良かった。フェリーは25分ほどで大崎上島の垂水港に着岸した。ぐるっと島をめぐって愛媛県境側の海岸に建つ清風館へ。ここへは3年前にも来ていてお気に入りのホテル。1月4日までは満室だったそうだがこの日は空いていてお風呂もほぼ独占状態だった。この辺りは瀬戸内海のうちでも最も島が多く点在している所で、山が幾重にも重なって見えるように島々が見える。そのいくつかの島には、しまなみ海道のように本州から橋がかけられて車で行き来できるのに、何故かこの大崎上島だけは橋がなく、フェリーでしか行けない。この島に住み、この島が大好きと言うホテルの接客係の女の子に聞くと、橋をかけないのは国や県の補助を受けるためかもしれないとの事。7500人余りが住むこの島で働く人は主に造船業に携わっているか、みかんやブルーベリーなどの農業をやって生計を立てているものと思われる。将来に向けて広がりの無い収入を考えると補助という選択肢も馬鹿にできないのかもしれない。最近、この島に中高一貫教育で英語を重視した全寮制の学校が出来た。募集したら定員40名のところ5倍の申し込みがあったそうだ。この春開校と聞く。どんな生徒たちがどんな先生にどんな授業を受けるのか興味がある。
ホテルのすぐ下に海水浴場があり、今は誰もいなかったが水がとてもきれいだった。大きな船や小さな漁船が行き交う。ホテルの窓から見える島々は全て愛媛県で、この海が広島県と愛媛県の境になっている。窓の右の、この上島の地続きの山に陽が沈んだ。次第に島々は黒い影となり、いつまでも明るい海もやがて夜の帳の中に消えた。

翌朝6時55分頃から東の空が赤く染まり、次第に明るさを増し、7時28分頃ようやく真ん丸な太陽が顔を見せた。陽の昇ってくる音が聴こえそうな位の静寂の中の動き。一日の始まり。
朝日の差し込む露天風呂の湯気は風にあおられてくるくると舞っていた。

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竹原港からフェリーで。
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重なる島々
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ホテルの窓から。見えるのは愛媛県の島々。遠く四国は今日は霞んでいる。
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大きな船や小さな漁船が行き交う。
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ホテルの下の海水浴場
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水は大変きれいだった
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海水浴場から見上げたホテル
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窓の右の山に陽が沈んだ。

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翌朝の7時少し前
これから陽が昇って来る。
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一日の始まり。