増渕晴香 石井陽子(本名 増渕陽子)の長女 1歳4ヶ月。
生まれてこのかた、まだ一度も熱を出したことがない。人見知りもするが、大丈夫だと思った人には大変愛想が良い。
時代劇大好きな石井啓一郎は、自分のことを「おじいちゃん」とか「ジイジ」などと呼ばせずに「大御所様」と呼ばせたくて、今はまだ難しいので「ゴショサマ」と言って自分をアッピールしている。

その「ゴショサマ」と一緒に晴香は初めて寂地峡に行った。
寂地峡は山口県と広島県と島根県の県境に近く、連なった5つの滝で有名なキャンプ場。私たちのお気に入りの場所で、昨年もオーケストラの仲間何人かと一緒に行った。
火をおこすのが好きな石井は着くとすぐ取りかかって、やがて炎が上るくらい炭がおこってきて、お肉などを焼き始める。野菜も大変おいしく焼けた。晴香は川で冷やしたトマトを豪快に丸かじり。
お腹がいっぱいになったら今度は川遊び。ここの川の水は大変冷たい。初め、お手々でビシャビシャするくらいだった晴香もだんだん大胆になってきて、川の中に入れるようになった。でもまだ顔に水がかかるのが苦手で、ゴショサマがざぶんと水をかけようとすると逃げる。滝の近くにも行ってみた。今年は日照りで水量が少なく、滝も前より勢いがなかったが、初めて見る滝に晴香は不思議そうに見入っていた。

帰ろうとしていた矢先に夕立が来た。
私たちは流し場に避難したが、クーラーボックスやバーベキューのコンロなどびしょぬれになった。
やっと雨が小降りになって、荷物を車に積んで岐路につく。
日照り続きだった道からは、今の雨が湯気になって立ち昇っていた。



火をおこす石井啓一郎


トマトを丸かじり 1つを全部食べてもう1つおねだり


ゴショサマと川遊び


滝の近くまで行く



 8月24日(火)午後7時からシンフォニア岩国多目的ホールにて9回目となる啓&啓倶楽部主催の演奏会が開かれた。

第1回目は2002年8月、石井啓一郎啓子演奏活動25周年を記念してシンフォニア岩国大ホールにて開催された。あの時は何かうねりのようなものに後押しされて、800人ものお客様が集まってくださった。
それから毎年演奏会を重ねるようになって、読売新聞、中国新聞、日刊岩国各紙が取り上げてくれたが、今年はいろいろな要素が重なって特に集客が難しかったそうだ。しかし、130人ほどの方々がいらして下さった。
「なかなか出かけられないけど、来てみたら大変良くって、また来年も是非来たいと思いました。」
と、帰りがけに声をかけて下さったお客様もいらした。

プログラムは、エルガーの「愛のあいさつ」で始まって、ヴァイオリンとフルートでミヨーの「2つの歌」、フルートとピアノでプーランク「フルートソナタ」、プッチーニのアリア「私のお父さん」、休憩を挟んでヴァイオリンとピアノでシューベルトのソナタ、ユーモレスク、タイスの瞑想曲、浜辺の歌、出船、そして今年生誕200年になるシューマンの「ヴァイオリンソナタ第2番」より第1、2楽章、最後はいつもの「チゴイネルワイゼン」で締めくくった。暖かい拍手はやがて手拍子に変わって、アンコールはカナリア、愛の喜び。
今年は、馴染みのある曲目をとの要望からユーモレスクやタイスの瞑想曲などを入れたが、アンケートによると誰でも知っているそれらの曲に特に票が集まったわけではなく、むしろシューマンやプーランクといったシリアスな曲目に票が多かったのが印象的だった。

今回陽子は、子連れで演奏会に臨んだが、子供は楽屋でモニターテレビを見ながら踊ったり、一緒に手を叩いたりしていたそうだ。


受付風景
受付風景

演奏
アンコール曲「愛の喜び」

終演後
終演後、ホールロビーにてお客さんと


 13日未明から襲った断続的なものすごい豪雨は14日昼過ぎまで続いた。
裏山がくずれるのではと不安にかられて眠れなかった。
山がくずれることはなかったが、雨漏りに慌てた。
気が付いたのは13日朝。ピアノに向かって座る椅子のすぐ後ろの床に水がたまっているのでハテ?と思ったら、梁を伝ってポトッ、ポトッ、と滴が落ちて来る。見ると、白い壁に濡れたシミができていて、その下から水の道ができていた。すぐに知り合いの大工さんに電話して、雨が少し弱くなった時に見に来てもらった。2階の外壁と屋根との境の板金が異常に濡れていることがわかった。しかし、その辺りの屋根瓦は2階の屋根に遮られて濡れていない。大工さんはとりあえず2階のといのつまりを直して、また雨脚が強くなってきたので帰っていった。相変わらず雨漏りは続き、今やっと雨が止んだのでどうやら止まったようだ。今晩、また降るかもしれない。
とにかく晴れたら2階の屋根の点検をしてもらおう。

蜩が、私の憂鬱な気持ちに関係なく、早くも鳴き始めた。

8月24日(火)のシンフォニア岩国でのコンサートのチケット販売が始まった。
今回のプログラムは、スタッフからの「もう少し判り易いプログラムを」との要望に応えて、ドヴォルザークのユーモレスクやマスネのタイスの瞑想曲などを入れ、メインのシューマンのヴァイオリンとピアノのためのソナタも「ソナタより」として第1・2楽章だけを演奏する予定だ。最近では何でも全曲を通して演奏するのが当たり前になっているが、その昔は、オーケストラの演奏会でピアノ協奏曲は2・3楽章だけとか、ヴァイオリンリサイタルのプログラムの中にいきなりヴァイオリン協奏曲がピアノ伴奏で第1楽章だけ入っていたりした。つまり、今年はひと昔風のプログラムになっている。
楽しい中にも、心に残るような時間を多くの方々と共有したいと思っています。

ヴァイオリンとフルートとピアノの夕べ
ヴァイオリン:石井啓一郎
フルート:石井陽子
ピアノ:石井啓子
2010年8月24日(火)午後6時15分開場 7時開演
シンフォニア岩国多目的ホール

エルガー:愛のあいさつ
ミヨー:二つの歌
プーランク:フルートとピアノのためのソナタ
プッチーニ:アリア「私のお父さん」によるファンタジー
シューベルト:ヴァイオリンとピアノのためのソナタ 遺作137-3より
ドヴォルザーク:ユーモレスク
マスネ:タイスの瞑想曲
日本の歌:浜辺の歌 出船
シューマン:ヴァイオリンとピアノのためのソナタ第2番より
サラサーテ:チゴイネルワイゼン

主催:啓&啓倶楽部
全席自由 一般3000円 高校生以下1500円(当日500円増し)
チケットお求め:
シンフォニア岩国℡0827-29-1600
啓&啓倶楽部事務局Fax0827-32-8352
藤重Fax0827-31-3793


シンフォニア2010


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