歩いて10分位の上の畑に久しぶりに行った。ニンニク、玉ねぎ、キャベツ、ネギの成長は大変順調で、3月に入ったらいつも追肥をするのだが、それも要らないかなと思う程だった。

宏二郎が3月1日と2日二日間にわたって灘供用会館にて川口由一の「自然農というしあわせ」と言う映画の上映会を催した。私はちょうど京都に行かなければならない用事があったので見ることが出来なかったが、川口由一という人は「耕さず、草や虫も敵とせず、農薬・肥料も用いない」農法を確立した人らしい。私たちは化学肥料は全く使わず作物を育てているが、「草や虫も敵とせず」という訳にはいかない。何年か前、玉ねぎの畑の草をしばらく取らないで放っておいたら、草の方が玉ねぎより生育が良くて、玉ねぎに全然日が当たらず小さな玉ねぎしか収穫できなかった。それからは時々見に行っては草を取っている。今日も一畝玉ねぎの周りの草を取った。オオイヌフグリもホトケノザも花のない草々も道端に生えていれば春らしくて良いのに、畑に生えると食物と差別されて抜かなくてはならない。「今度生えてくる時には道端に生えてね!」と祈りながら抜く。私たちは玉ねぎを食べるために植えている。玉ねぎ自身も満足に収穫してほしいと願っていると思う。そこで玉ねぎ以外の草を抜く事は許されるのではなかろうか。
草との向き合い方は、人間との向き合い方にも通じるところがあるかもしれない。
子供は親が手出しをしなくても育つ。親が「当然」「社会常識」を押し付けなくても育つことは育つ。でも子供が自分で何か意識するまでにある程度は教えた方が良いと思う。草抜きである。親の思うレールに乗せるのとは違う。子供がやりたい事を見つけられれば、その後押しをするのは良い。でも、子供がやりたい事って?

玉ねぎは5月終わり頃には収穫できると思う。それまで順調に育ちますように!


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玉ねぎ
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キャベツも美味しい!
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宏二郎の畑の玉ねぎ
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ニンニクとネギ。ここは本当に日当たりが良い。










2000年から続いている岩国での「散歩がてらのコンサート」。室内楽の講習会の最終日の発表会なのだが、これを東京近郊でも開いてもらえないかという声はずっと以前からあった。
今回イギリス館という横浜市指定文化財の古い洋館のホールが取れたので、横浜市に住む桜庭さんが中心となって「散歩がてらのコンサート@横浜」という演奏会が実現した。2月24日(土)に横浜市のラフィネや川崎市のミューザ川崎でレッスンをし、25日(日)イギリス館で本番を迎えた。出演者は桜庭さんのお弟子さん3人の初参加を含め、岩国で参加したことのある人やその仲間たち、合わせて24人。ベートーヴェンのピアノ三重奏曲「大公」1・4楽章やモーツァルト弦楽四重奏曲など11曲、それに最後は石突美奈ちゃんと桜庭さんと私でスメタナのピアノ三重奏曲1楽章を演奏した。
客席数は50しかないのだが大変響きの良いホールで、出演者皆それぞれ力演。とてもいい演奏会だった。来年またイギリス館が取れるかどうかはわからないが、イギリス館が取れなくてもどこかで続けていきたいと皆が思ったようだった。

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レッスン風景

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岩国では古株のチェロの桜ちゃん、ベートーヴェンの大公に挑戦
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初参加の桜庭さんのお弟子さん。とてもチェロがよく鳴っていた。
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1月24日(水)午後7時より東京文化会館小ホールにて恒例の石井啓子アンサンブルシリーズが開催された。
1987年頃は室内楽の演奏会は日本ではまだ少なかった。そんな中で日本フィルのチェロ奏者大石修氏やホルンの工藤光博氏の助けを借りて東京神楽坂にある音楽の友ホール(客席200くらい)で本格的定期的な室内楽の演奏会を始めた。1回目のプログラムはハイドンピアノ三重奏曲ト長調 ブラームスホルン三重奏曲 ショスタコーヴィチ ピアノ三重奏曲作品67 2回目はモーツァルトピアノ三重奏曲kv502
メンデルスゾーンピアノ三重奏曲作品49 ブラームスピアノ三重奏曲作品8


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その後チェロ奏者は日本フィルの首席奏者菊地知也氏、東京芸大の教授河野文昭氏、日本フィルの若手伊堂寺聡氏などと変遷し、ある時桜庭茂樹氏に出会った。彼はヨーロッパで20年以上活躍していたが札幌交響楽団の招へいで帰国し、その後退団してからはフリーで仕事をしていた。彼に出会って彼のチェロの音に惚れた。心から惚れた。今までのチェリストとは全然違っていた。私などが共演を頼んでもいいのかどうか躊躇したが、縁あって一緒に演奏するようになった。最初の演奏会は2014年ラフマニノフの悲しみの三重奏曲。その後もラヴェルやショスタコーヴィチの三重奏曲など私も全力を尽くしたし、心に残る演奏だった。
それから10年。
今回のプログラムは陽子とのデュオでベルトミューのロマンティック組曲、マルティヌー スケルツォに始まり、スメタナとベートーヴェン作品70-1の大曲三重奏曲。力の入るプログラムだった。
お客さんも300人近く来てくださり客席はだいぶ埋まっているように見えた。
この演奏会もいつまで続けられるか分からないが、次回は今年12月26日にもう既に決定している。これからプログラムを考えて、聴いて下さる方と一緒に楽しめる演奏会にしたいと思っている。

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終演後。一人さっさと着替えてしまった人がいましたが。

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