6月23日(土)から7月1日(日)までの9日間、宏樹庵と幸明館にて宏二郎展が開催された。
宏樹庵に14点、幸明館には22点の絵が展示された。その中には、私の母の書に宏二郎が絵を添えた5点のコラボ作品もあった。昨年11月に豊岡市で開催された「墨と彩の響流展」の時制作された作品で、蕪村の新年、春、夏、秋、冬の句のかなの書に水絵具が優しい。
今回のテーマは「気」。チラシに印刷された幅160センチの林の絵の中にも「気」が感じられる。どこの林かは解らない。宏二郎の説によると、観るそれぞれの人の持つイメージで想いを膨らませて絵は完成するのだそうだ。蛍の絵も何点かあった。はかない蛍の光と夜空の星の光が混然となって美しい。

初日、展覧時間が終わった午後5時から宏樹庵にてオープニングパーティが開かれた。
啓一郎啓子による愛の挨拶やチゴイネルワイゼンなどの演奏があり、その後、集まった30人ほどのお客様は絵をもう一度見直したりして、6時過ぎから手料理で宴会。F夫人のいつもの岩国寿司や、T夫人のゴマ豆腐も並んだ。周防大島で作られているトマトやパプリカなどもたくさん寄せられた。シシ肉のシチューも好評。お酒もビールもどんどん無くなった。外では篝火や小径のろうそくが夜を彩る。

6月30日(土)には九州の波佐見からお客様が7人、車で来訪。ゆっくりお茶を飲みながら歓談し、宏二郎はこの家で結婚式を挙げたことなども話した。今年1月の佐賀での私たちのコンサートに来られた方が中心で、夜の交流会では来年10月半ばの波佐見でのコンサートが決まった。まだ1年以上先なので、波佐見だけではなく、久留米や唐津などでもコンサートができたらと思っている。ブログを見た方からお気軽にコメントいただけたら嬉しいです。

梅雨の時期の開催は初めてだった。いつも桜の咲く頃だったので、散歩の途中に寄ってみたという人がいたり、訪れる人は多かったが、今回は雨で一日中誰も来なかった日もあった。しかし新聞に載ってからは、毎日少しずつ来て下さるようになり、「すごく良かったから、是非行ってみなさい。」と友達に言われて来ました、という方もいた。

何とか無事(?)に終えることが出来て、感謝。

宏二郎展2018
蛍と星


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オープニングパーティで演奏
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小径のろうそく
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篝火
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波佐見からのお客様
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宏二郎と。
宏二郎展2018 その1
祖母と孫のコラボ作品
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紅葉も宏樹庵の?
宏二郎展2018その2
今回のメイン








ジャック・ティボー(1880~1953) フランスの20世紀を代表するヴァイオリニスト。

1953年9月ティボーは来日し、全国5か所の会場でリサイタルを開催する予定だった。宇部は10月1日渡辺翁記念会館。リサイタルのチラシも既に広く配布され、その頃は会場がまだあまりなかった事から熊本や岡山から聴きに来る人もいた。しかし、来日途中の突然の飛行機事故のため、そのリサイタルは中止になってしまった。
このたび、65年ぶりにその幻となったリサイタルを再現してみようと宇部好楽協会の主催で9月30日(日)午後2時よりティボーの宿泊先だった俵田邸にて石井啓一郎啓子による演奏会が開催される。フランクのソナタやモーツァルトのヴァイオリン協奏曲第3番など当時のプログラムをそのまま演奏する。チケットのことなど詳細は未定だが、会場が俵田邸なので席数はかなり限定される。希望する人は早めにご連絡を。

宇部好楽協会℡0836-34-4794
石井 mail kayishii0410@ybb.ne.jp

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石井啓一郎ヴァイオリンリサイタル2018チラシ表 (1)
6月7日京都、11日宇部、13日東京でのリサイタルが終わった。
シューマンのロマンスから始まり、シューマンのソナタで終わるという濃厚なロマン派のプログラムだが、その間に挟まっているのはスペインの民族色の濃いファリャのスペイン舞曲やニンのスペイン組曲。更に今回は久しぶりに無伴奏でエネスコのルーマニア舞曲。これは10分くらいの曲だが、エネスコ独特の歌いまわしを石井は楽譜も見ずに自らの体からあふれ出るような演奏で聴衆を魅了した。シューマンのロマンスに続くプログラム2曲目のモーツァルトのソナタには通常は入れない長々と続くピアノのカデンツを入れた。誰も弾いたことのない石井啓子オリジナルのカデンツでこれも好評だった。石井の愛器ガリアーノは今回大変状態が良く、よく響いていた。一時の病気が嘘のようだった。微妙な調整のお陰と思う。

「手術をしてから一層元気になったようだね。」との声もあった。
手術は2014年1月。それまでは頑なに不要としていた携帯電話をようやく購入して入院したが、公衆電話で私に電話してきて、携帯電話がどこに行っちゃったか分からないので電話してくれと言う。電話したら何と自分が履いていたスリッパの中に入っていた!!! そのくらい足の感覚がなかった。
手術は首の骨を削る8時間もかかる大手術で、今も首に金具が入っている。でも、そのお陰で今も元気に弾き続けることが出来ている。いつまで引き続けるか・・・尊敬する師匠ミルシュタインが最後の演奏会を開いたのは84歳の時。完璧なライブ録音が残されている。
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京都でのリサイタルを終えてロビーで。

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